第14話 ゲーム二日目①

 勝った! 勝った!! 勝った!!!

 昨日朝水を徹底的に壊した。昨日の今日じゃ、その精神的ダメージもまだ回復していまい。ならば追い打ちをかける。そして、必ず俺の奴隷にしてやる。

 二日目12:00。

 朝水が『独房』へ来た。さてさて今日は何させようかなー。

 朝水は顔色も悪く、髪はボサボサ。うつむきながら、部屋に入ってきた。以前までの強気な彼女は見る影もない。

「やあ、朝水。いや、晴香。今日はノルマはなんだい? お前が俺に服従している限りは、俺はお前を助けてやるよ」

 肩に触れる。

 一瞬朝水の身体が震える。

「さて、じゃあ今日は何をしようかー。昨日は全裸土下座したから、今日はもう少しハードルを上げようか」

 俺は朝水の耳元で囁く。

 さて本当に何しようか。さすがに本番はまだ早い。あれは明日にとっておいてある。昨日は精神的な苦痛を与えたから、今日は肉体的な苦痛にしよう。でも顔や腕は他の人にバレるから、できるだけ傷が残らない方法で。

「うーん、じゃあ14時まで遊ぼ。そしたら晴香のお願いも聞いてあげるよ」


 ——————————————————


 「96、97、98、99、100」

 パンパンパン、と弾けるような小気味いい音が部屋に響く。

 僕は四つん這いでいる全裸の晴香のお尻を叩いていたのだ。ふざけているように聞こえるが、素肌にこれをやられると結構痛いはず。今はとにかく肉体的苦痛を与え続ける。できれば跡が残りにくい形で。流石にクラスメイトに俺の暴力がバレるのはマズイ。

 晴香はお尻を真っ赤にして、冷たい床に倒れ込んでいた。そんな彼女の髪を掴み上げる。

「ほら、お仕置きをしてあげたんだから、なんて言うの?」

「……生意気な私にお仕置きをしてくれてありがとうございます」

 泣きながら、下唇を噛みながら晴香は言う。

 まだ調教が足りないらしい。

「うん、まだ目が反抗的だ。お仕置き追加。うーん、次は何にしようか……。よし、そうだなー。よし、次のお仕置きは『水遊び』だな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る