無限グミ
グミは
無限である。
グミが好きだ。グミはおいしい。だからおれは信じる。グミはなくならない。グミは無限である。グミを食べると、食べたぶんだけグミはなくなる、そんな世界の理と戦って、おれは勝利しなければならない。信じる。グミの袋がどんどん軽くなっていく、それでも信じる、グミの無限を。神よ。おれはあなたの定めた法則を打ち破ろう。あなたを殺し、新たな神を崇め奉ろう。それは唯一神、グミ。万人に無限のグミを約束する、もっぎゅもぎゅの神である
あ
グミなくなった。
グミ食べただけなのに。
おれはグミがもうないことを確かめるため、両手で袋をつぶす。
その手はあまりにも寂しい、祈りの形をしていた。
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