第23話 ついに、オーディションの日がやってきた。勝負の朝食が、〇〇〇…。いないだろうなあ。こういう、JK…。友達関係も、出来レースですか?

 そして、ついに…!

 オーディションの日が、やってきた。

 朝起きると、友達から、LINEがきていた。

 「応援してるよ、ウタダ!」

 …。

 KSしてやろうかと、思っちゃったよ。

 しないけれど。

 「…私、違うよ?ウタダじゃ、ないんで」

 「おはよ。ウタダじゃあ、なかったんだ」

 「アユ、だってば」

 「わかった」

 他の友達からも。

 「起きた?鮎の塩焼きで、いくの?」

 「はあ?」

 朝から、鮎の塩焼きは、食べないよ…。

 キッチンへ、向かった。

 「おはよう、レイカ!」

 「おはよう、お母さん」

 「レイカ?朝ご飯、食べなさいよ?」

 「うん」

 「昼過ぎのオーディションだからって、油断してない?」

 「してない」

 「でも、髪、ボッサボサよ?」

 「しまった」

 「オーディションまでは、車移動ね。朝食とって少ししたら、出かけましょう」

 「うん。今、着替える」

 あ…。

 良い匂い。

 魚と、ご飯?

 朝食だねえ…。

 鏡の中で、本当に、髪ぼっさぼさJKが、にらんでいた。

 「…あのね、お母さん?」

 「何?」

 「友達が、応援についていきたいって」

 「いつもの、あの2人?」

 「うん」

 「わかった」

 「良かった」

 「全部で、4人か」

 「うん」

 「じゃあ、皆で、いきましょう」

 「ありがとう、お母さん」

 「レイカ?」

 「何、お母さん?」

 「鮎、焼いたよ?」

 「え、マジ?」

 友達は、どんな格好で、やってくるんだ?

 はっぴとか、着るの?

 ホイッスルに、太鼓とか?

 「いただきます!」

 え…。

勝負の朝食が、鮎…。の、塩焼き。

 いないだろうなあ。こういう、JK…。

 ピンポーン。

 ピンポーン。

 ピンポーン。

 「チャイムは、1回で、良いよう」

 「こんにちはー!」

 「きましたよー!」

 「…あら。いつも、うちの子が、お世話になっています」

 知っている仲は、楽。

 こういうのも、ある意味、出来レースなんですか?何も話さなくても、わかり合える人たち。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る