第2話 JKが、白黒ドーナツ(ではなかったけれど)と戦うと、どうなるでしょう?私、心が、折れました。JKの幸せって、どこにあるんですか?

 コンビニのイートインコーナー、で。

 中学生くらいの男子たちが、サッカーをしているところだった。

 「こういう男子どもも、大人になっていくのか」

 世界的に、変なウイルスがはやる社会は、ピンチの連続。

 たとえば、学校では、分散登校っていうのがあって、メンドーなつまらなさ。

 ようやく、学校にいけた日も、メンドーを超えた大ピンチ。

 休校開けの、健康診断。

 視力検査。

 保健室の先生は、視力を測るのに使う一覧表から離れて立つレイカに、その表にある輪のどこに穴が開いているのかを、たずねていった。

 「えっと…」

 「はい?」

 「うーん。…あれ?」

 「レイカさん?」

 「…でも、あれ。はい、はい。それって、でも…」

 「レイカさん、どうしましたか?」

 …どうしよう。

 わからない。

 「レイカさん、わかりませんか?」

 かわいらしく、首を、かしげても…。ダメか。

 「先生?人工呼吸のときは、肺を、肋骨を折る強さで押さなければならないんだって、救急救命士が、言っていました。TVドラマとかのような押し方じゃあ、意味ないって…。でも、強く押しすぎて、本当に肋骨が折れたとして、誰に、責任が出るんですか?」

 「…レイカさん?」

 「先生?人工呼吸をされることがあったとして、その相手を、選べますか?」

 「レイカさん、わかりませんか?」

 「…先生!う、上です!」

 そうだ。

 上なんだよ。

 JKは、上を目指して、生きていくんだ!

 「レイカさん?」

 「はい」

 「見えませんか?」

 …え、違った?

 上じゃ、なかった?

 「レイカさん?」

 「は、はい…」

 「こちらは、どうですか?」

 「…」

 「レイカさん?」

 「下です!」

 そうさ。

 JKの幸せは、下の道にも、落ちていたじゃないか!

 「ダメですか…」

 先生が、がっくり。

 また、ですか。

 また、違うんですか?

 JKの幸せは、どこにあるんですか?





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