レイカでリアコなアイドルオーディション[前編]~高校を中退した私はアイドルになれますか?JKの勝負飯〇〇の、結末~

@maetaka

第1話 JKが、アイドルのオーディションに進んでしまったわけ。それは、LGBTとBLTを間違う人が、勝手に、応募しちゃったからです(あるある?)。

 泣かないで!

 泣かないで!

思うようになれなかったつらさを、変えていけ!

 こういう社会でも、恋してみよう!

 「リアコの世界で、尊いアイドルとか、呼ばれてみたいなあ」

 そんな願いが、かなえられようとしていた?

 「コトン…」

 1年前のこと。

 「ほら、レイカ?」

 「何、お母さん?」

 「あなたの応募を受け付けましたっていうハガキが、きた」

 「どこに?」

 「玄関」

 「いつ?」

 「今」

 リアコなアイドルの事件は、母親とのキッチン会話で、はじまった。

 「何、これ?」

 「応募書類が通った、お知らせでしょ?」

 「何で?」

 「そりゃ…。応募したから、でしょ」

 「はあ?」

 「娘の自立を思っての、愛です」

 あきれた。

 母親が、婦人雑誌の最後のほうに載っていたっていう、アイドル募集の公告を見てさ。

 私のプロフィールを使って、勝手に、その募集に応募してしまったらしい。

 「お母さん!」

 「何ですか」

 「どうして、そういう勝手なことを、するのかな?」

 「そりゃあ、今は大人でも、元は、子どもですから」

 「はあ?」 

「…そういう言い方を、しないでちょうだい。最近のあなたは、女の子らしくないんじゃないの?」

 「ちょっと、お母さん?」

 「何ですか?」

 「今は、女の子はこうだみたいな考え方じゃ、ダメなんだよ?」

 「そう?」

 「社会は、変わったでしょ」

 「…ああ。思い出した」

 「何を?」

 「お母さん、思い出した。今は、BLTの社会だったよね?」

 違う。

 「お母さん?」

 「何ですか?」

 「今は、LGBTの社会だって、言いたかったんでしょ?」

 「BLTは、違った?」

 いや、だから、違うから。

 LGBT、だよ。

 BLTなら、ハンバーガーだ。

 ベーコン、レタス、トマト。

 「大人って、何なんだ!」

 ふて腐れて、近くのコンビニにいった。

 今、世界的に、変なウイルスがはやっていた。だから、マスク姿で。





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