第3話 妹の役目

第3話


『どうなってんだ、説明しろよ俺!?』

(僕が聞きたいよ、自称僕!!!)


何か昔から、ブラコンの気はあったよ?


中学生になっても俺と一緒に寝たり、一緒にお風呂入ったり、何なら頬にキスをおねだりしたりさ…


でも、こんな事は今まで無かったのに………


『そっちでも亡はブラコンだったのか…もう百年近くあってなかったから、少し曖昧だが………』

(そうなの?)

『ああ。もう会えないと思っていた。だから、会わせてくれてありがとう俺。』

(………此処はどういたしまして、で良いのかな、自称僕?)

『ああ、それで良い。』


そっか………何か良い事した気分だ…………


……


…………


……………………


……………………………………って、違う!?


(この状況をどうにかしなきゃ!!!)

『そうだった!!!何かほんわかしてて、現状を忘れてた!!!』


どうしよう、早く何とかしないと………


………でも、どうやって!?


無理矢理剥がすと、どうなるか………


「ほら、お兄ちゃん♪早く甘えて?ほら、私の柔らかいオッパイに甘えて♪」

「甘えないよ!?ていうか、亡って其処まで胸な「ん?何か言った、お兄ちゃん?」いえ、何でもありません………」

『一世紀も会ってない俺でも、胸の話は禁句なのは覚えてるぞ、俺。ていうか、女性全般にダメな奴だ。』

(うん、身を持って体験したよ………)


胸の話は禁句、頭によく刻んでおこう………


『結局、振り出しだな………』

(うん、柔らかいちゃ柔らかいけど、胸の感触は無いね………)

『………だな。そういや、俺の婆さんは柔らかったし、凄かったぞ?当分の間は垂れなかったしよ。』

(へぇ、そうなんだ……………そろそろ、現実逃避は止めようか。)

『………その方が良いだろうな。』


覚悟を決めよう。


ちゃんと、断りを入れよう。


それなら、亡の奴も解ってくれる筈だ。


「亡、大丈夫だから。本当に大丈夫だから少し離れてくれる?」

「嫌です。」

「えっ?」

「嫌です、離れません!まだ、私の役目を果たせていません!」

「や、役目って………?」

「妹の役目です!」


あれ?もしかして、僕何か地雷踏んだ?


「妹が何故、お兄ちゃんの後に産まれるか知っていますか?お兄ちゃんを甘やかす為です!甘やかし続けて、自分では何も出来ない様に堕とす為です!なので、お兄ちゃんは大人しく甘やかされて、でちゅねされててください!」

「絶対に違うよね、それ!?」

『ああ、そういや昔に一回だけそんな事を言われた様な………』


自称僕もそうなんだね………


でも、マジでどうしよう………


このままじゃ、危ない事に………


「夏川さん、入りますよ………」

「ほら、先生来たよ!だから、離れて!!」

「むぅ………解りました。では、また後で楽しむとしましょう。」

(『あっ、またやる気なのか………』)


☆☆☆


???side


「へぇ、少し不安で見に来たけど大丈夫そうで良かった。」


ダメそうだったら、その食べちゃおうと思ってたけどね………


「でも、まさか彼が二人居るなんて………」


ちゃんと守ってたのに、穴が空いてたのかな?


それならちゃんとメンテしとかないと………


でも、良い誤算だね。


だって、二人分も楽しめるもの。


「早く、早く私に辿り着いてね。」


そしたら、その時は………



「沢山、沢山私に食べさせてね愛してね♡」


続く

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