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読もうとした、のだけれど、

「ちょっと、あんた全然進んでないじゃないの!」

「あ…お母さん」

日記を読んでいたら1時間ほど経っていたらしい。もう正午の鐘の音が響いている。

「まったく…お母さんは昼ごはんの準備してくるから、進めなさいね。」

「はーい。ちゃんとやりまーす」

メモの内容と、卒業式の日記に気を取られつつ、先程まで見ていた中学生の頃の日記を閉じて、机の上へ置いた。

「気になるけど、読み続けてたらほんとに怒られそう。また後でにしよっと。」

お昼ご飯を食べ終わったら、残りの日記を一気読みしてしまおう。

そう思って、私はリビングへと向かった。


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「あれ?サンドイッチってこの前も食べなかったっけ。」

「何言ってるの。最近出した覚えないわよ。これから出かけなきゃだから、夜ご飯自分で作ってくれる?じゃあね!」

「そっか…?行ってらっしゃい。」

ドタドタと急いで玄関へ向かっていくお母さんを見送って、サンドイッチに手を伸ばした。


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「よし、日記読むぞー!」

準備終わってないけど、まだ引越しまで時間あるし、のんびり進めよう。

そう決意し、置きっぱなしにしておいた中学生の頃の日記を開いた。

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