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20__年 4月__日


中学生になった!周りに知らない子

いっぱいいるから頑張って仲良くなるぞ!

制服も可愛くて3年間楽しみー!


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「入学式の日か。正門で撮った写真も挟まってる!やっぱりまだ垢抜けて無いころの私だ…。」

後ろで1つにまとめられた髪、化粧っ気のない顔、膝下のスカート。

「中学生って感じ。」苦笑いしながら画質の荒い写真を見た。

「今の方がまだマシかもなぁ」と思いながら読み進めた。



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20__年 9月 __日


体育祭!!!クラスの子と協力して

楽しむぞ!写真もいっぱい撮ってもら

おーっと。


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2年生の頃の体育祭らしい。ハチマキをして友達とピースサインを掲げている私が写っている。

「青春!って感じ、いいなあこの頃の私、幸せそう…。」

別に今が幸せじゃない訳では無いけれど、何度も同じような毎日を繰り返しているようで、なんだか刺激が足りない。

「学生の頃は、刺激だらけだったのに。」

とにかく新しいことを知るのが楽しかったし、何より挑戦できる勢いがあった気がする。




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20__年 7月 __日


今日も塾。昨日も塾だし明日も塾。

受験生が大変なのは分かってたけど、結構

辛いなぁ。

早く終わってほしいけど、皆と離れるのは

嫌だから、卒業はしたくないや…。


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「受験生ってほんとに大変だったな…私は2回しか経験してないけど。」

特に、経験のない高校受験の時の大変さはひとしおだったように感じる。

毎日のように塾に通って勉強して、結果が上手く出ない時はずーっと落ち込んでて、

『よく頑張った』とあの頃の私を全力で慰めてあげたい衝動に駆られる。

「ま、無事志望校に合格したし、実際頑張ったよねぇ。」

必死に勉強して、ペンだこができた右手を一瞬見て、次のページへと目線を落とした。


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20__年 2月 __日


受験終わった!!!あとはもう友達と遊

びながら合否待つだけだー!

開放感!幸せ!もう今からショッピング

行きたい気分!

お母さんもお父さんも『お疲れ様』って

言ってくれてすごく嬉しかった。

合格してますように。


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不安だったであろう私の弱音がたくさん書かれた2冊目の日記の中で、ここは1番楽しそうに書かれたページだった。

いたる所におかしな猫とか、人とか描かれていて、私の嬉しさがよく伝わってくる。

感慨深くなりながらページを進めた。

そして、最後の見開きページ、私の手が止まった。

そのページには、卒業式の内容が書かれていたけど、それより私には目を惹かれる物が入っていた。

「何このメモ用紙…?」

紙を適当に破り、2つ折りにされているそれを、私は開いた。


そこには

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今すぐ日記を閉じろ


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と、ガタガタの字で書いてあった。

「なんか不吉だし、走り書きだけど…。気にしなくていいよね?どうせ昔の私か、友達がふざけて入れたんでしょ。」

卒業式の日の内容を読もうと、メモ用紙を

横に避けた。

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