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20__年 2月 __日 天気は快晴!
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今日の予定は引越しの準備。
「よし!引越しの準備するぞ!」
古びた木造建築の家の中、私は声をあげて、ダンボール箱に次々と物を詰め込んだ。
「張り切りすぎると怪我するよ。」
やれやれと言ったようにお母さんが見守ってくれている。
「そんな事ないって、大丈夫!」
お母さんの言葉など意に介さず、ほとんど本の入っていない本棚から本を取り出し、クローゼットから洋服を抜いて、机の上に置いてある小物も詰めていく。
私は整理整頓が苦手だったから、ぐちゃぐちゃな部屋。そこから物が減って綺麗になっていくのは嬉しい。
「まだ物は残ってるけど、すっきりしたー!」
「新居は大変な事になるよ…。」
お母さんは苦笑いしつつ、ダンボール箱に
『割れ物』『本』『洋服』など書いてくれている。
【ピンポーン】
「あ、今日お客さんがくるの忘れてた!行ってくるね。」
そう言って、玄関へ向かったお母さんを見送りつつ、部屋の片付けを私は進めた。
「うわぁ、懐かしい!」
小学生の時、中学生の時、高校生の時の日記を見つけた。こまめな性格ではない私は、毎日、日記をつけていた訳では無い。何か嬉しい事があった時とか、イベントの時につけていた気がする。
「こういうの見つけちゃうのも、片付けの醍醐味だよね!」
そう言い訳をして、すっきりしたはずの部屋に何冊かの日記帳を広げて、私は読み始めた。
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