Sec 2 第18話
――――――なんで、あいつらの言う事を聞くんですか?」
・・少し待ったが、返事がないので顔を上げて隣を見たが、その
『今回の場は
その耳元から聞こえた声は無線からのアイフェリア隊長の声らしく、
むしろ、
『あいつらの言い分も間違っちゃいねぇってこったな。』
『――――
そう
『まあ、俺はそういうのいいっすね、って方なんすけど、』
そして、正面に集まる彼らへ
「
――――――あいつらと?やんのか?」
「なんか
「『C』にびびってんのか?」
「『A』かもよ?」
「どっちも気が引けるっつうか、」
「それな、」
「でも
「あん?」
「おいおいおい、どうすんだよ?デン、セイガ、」
「はぁ~、どうっすっかな~?――――――――」
――――――ヤルプ、お前だって
『いつのガキの頃の話っすか』
「それで。
彼が、
『そのための
『大急ぎでやってるよ』
「えっ?システム
『お互いに
『『C』の
「
『いい感じの
『俺、そういう系の会話、
「
『わかりやすい』
『いま、その『マニア』たちが
『ヤバいっすね、』
『
「あれ?会話も
『耳に入ったら
「もう何も言わないっすよ」
『へっへっへ、』
「我々はあとで
『今日はお前らに
『はい、』
『自由にやらせすぎじゃねぇか?』
『へっへ。まあ、待たせ過ぎだな、』
『
――――――前へ出て行った彼らへ、離れた場所の
アイフェリアの
アイフェリアが前を向いて再び口を開きかける。
「―――――
と、ケプロが小声でぼそりと、
『ここは軍部じゃないっすからね?グーパンとかダメっすよ、』
「わぁかってるよ、」
少しは
『準備もじきに
希望者はあちらへ集まってもらおう。
だが、君たち4人だけじゃエリアが広すぎる。
人数を増やす。
こちらからもメンバーを出し、チームに・・・』
「ちょちょ、ちょ、ちょっ、ちょっ・・・」
って、
「――――逃げんの?」
そう、彼は。
さっき聞いたような言葉を今度も、もう1度。
ねめつける様な彼の顔を一瞬・・・それは、はっきりと
『まだ
でも、アイフェリアさんは
「言ったよね?俺たちは、
『・・なるほど。つまり、それは・・?』
「
『・・・』
「負けんのが
――――――――こういうときってさっ、タイマンなん?」
と、知らない声が聞こえた。
その声をかけてきた、『C』の彼らの背後に立つ彼の姿は。
「4人と4人でやるつもりなんか?
ニヤニヤと笑いながら、彼らの
「ぁん?」
「誰だお前?」
「おん?『Class - B』のデンってんだ、」
そのデンと名乗った彼の後ろにも、その仲間らしい人たちもそれぞれの
ミリアは知っている、『B』と名乗った彼、さっき見た、
まあ、さっき手を挙げかけたけど、『C』の人に
その中にはたしか、前の合同トレーニングで上位の
デンと名乗った彼の後ろに3人、それが『C』の彼らの
「
って、デンはそう言って、
『
「そういうもんじゃないっすか?」
デンのちょっと
「勝ったらなにか良い事ないかな?ってさ、思わん?」
「それな、」
独り言のように言うデンを、ミリュモが言い
当たり前のように、仲間の
「ハハハっ、いーじゃん!?それ!」
急に、ガリナ・エルポがまるで、
「やろーよー!?」
―――――周りが目線で問うのはアイフェリアたちの方だ。
集まり終えたその視線らを受けて、彼女はなにか
「調子に乗り過ぎだな・・・」
ふと、周りで
たしかに、
『勝負か・・・』
アイフェリアさんの声が少し
誰かが動いて口を開きかける、けれど、それをアイフェリアさんは軽く手の平で
静かな
口元が、
無線の向こうの彼らへ微かに口元を移したように、一瞬だけ
『逃げはしない』
彼らへ、かすかな
―――――で、何を
そう、問い返した―――――――
―――――静かに、周囲がざわめく――――――その場のすべての視線の中心にいた。
「・・え、マジでっ?」
「ちょま、
逆に、ふっかけた方が、すごい
「
「普通あっちが決めるんじゃね?」
「欲しいもんなんかあるか??」
「欲しい・・?」
「新しいゲームが出るんだけど・・」
「おいルガリっ、そういうことじゃない―――――」
色めき立って
『負けた方が腕立て伏せとか、がいいか?』
「げ、
「―――――『A』の
そう・・・。
彼、マイヤーがその中で、1人、アイフェリアさんへ伝えていた。
『・・なに?』
「あぁそれっ!」
「それだそれ、それそれ」
「ちょウイいーじゃン!」
「っぶはっ、」
「え、マジで?」
「ぶぁっはっはっは・・、」
「それしかねーだろ・・」
そう、静かな声を、
―――――ぉお・・?
周囲のどよめきを
―――本気で・・言ってんのか・・・?
―――――周囲の声に気が付く、ミリアは一瞬、周りを見回していた。
誰かが顔を見合わせて話す様子も、彼らが行こうとしている先を見つめている
『・・君たちは『A』への
アイフェリアさんは、そう受け止めたようだ。
「それしかないっす!」
「マジかよ~」
彼らの中でも意見はちょっとバラツキがあるかもしれないけど。
『・・その件は私の
ただ、
その上で君たちの希望をしっかりと上へ伝える、そんな形で、いいかい?』
どよめきが起きている、そんな中で『C』と『B』が混ざった彼らは、
「おっしっ・・・、」
「忘れんなっよっ・・!」
「『A』に勝ちゃあいいってことか?」
「
「ぶぁっ、はっはっ、やべーな、おんもしれーな、こいつら、」
「・・マジで、」
『その代わり。
こちらが
タイマン勝負などはできないが、それに近い
いいね?』
・・仲間を振り返るミリュモも。
頷くマイヤーたちも。
「・・・」
・・見つめるディーも、・・アイフェリアを
それは
それらを少し
「デン、お前・・はぁマジかよ、」
その傍の3人の仲間たちに、多少は
「なんだよ、結果良かったろ?」
「何が良いのかもうわからん」
「良かったろ?なあセイガ?」
「・・・」
「っふ、もうワクワクが止まらないってヤツだな、」
「セイガはなんも言ってねぇぞ、――――――」
『――――――よし、話を進めようか』
アイフェリアさんの
『さて、そこの君たちも希望者にカウントするのに
名前を。』
「うっす、俺は『デンシャラ・アズミック』でっす。うっす、『B』っす。」
「・・イガ・・・デ。」
って、彼は声が小さかった。
「はい、こいつは『セイガ・ギュウデ』って言ってます、『B』です。」
「『エリケ・デッサ』っす。同じ『B』っす。」
「『コリヴァ・イートン』だ、ぞ。『B』だ。」
―――――どこかで見た事のある、追って加わった彼らは以前のトレーニングの時間でも見かけていたような人たちだ。
確か、
立ち並ぶ彼らの横顔は、わずかに見上げるように
各々のそれぞれの表情は
まるで、それらが
でもそれは、さっき見た、『C』の彼らと同じ、見据えるものが『そこ』にあると―――――――
『君たちも向こうへ。
これで計8人だ。
って―――――まだ増やす・・・見守っていた人たちが、どよめき始めた。
『他にいないか?』
アイフェリアさんたちが見まわす中で、
『
アイフェリアさんたちも出るって・・・。
「おぃ、マジかよ・・・」
「お前ら、
「お前も手を上げろよ、」
「俺はいい、――――――
『他に希望者は?』
―――――――マジか、」
「隊長たちが戦うのを見れんのか?」
「遊びだろ?」
「あんな奴ら、くっと軽く
「だろうな、」
「勝つかもしれないぞ?」
「そんなん、ありえねぇって・・」
「どんだけ差があるんだろうな・・?」
「『C』の特能力者って、どんな?」
「
「
「お
「――――――おい、いいのか?アイフェリア、」
彼らがざわつく様子を目の端に、一時的にマイクを切ってアイフェリアたちが顔を合わせて少し言葉を交わしていて。
「問題ない。あれだと
「
「目的からは
「そりゃあそう言えるのか?」
「・・・ですよね?
そう、アイフェリアは少し離れた場所で、高みの見物をしていたらしいエヴィン・バーダーと目線を交わし。
『ああ。面白けりゃそれでいい。だろ?最初に決めたとおりだ。』
耳元の無線から、彼が
『ま、俺も
「お前『も』、だろ?お前『だけ』じゃない。」
『うるっせぇな、グランス、』
「勝ち目はないな」
「・・・ったく、しょうがない人だ。『C』のお
『お?彼らならいま、隊長の
『そりゃ、かわいそうに、―――――――』
――――――
「―――――――希望します。ロアジュです。『Class - B』
『来てくれたか。』
わずかに、口元を
「うぉ、おま、ロアジュ、」
「ゃ、やんのか、おま・・」
『君たちもか?』
「ぁー・・」
「お前らは行かないのか?」
そう、
「そりゃ・・、」
「行くに決まってんだろ。」
彼らも、ニヤっと笑った。
「『B』のラッド、でーす!」
「『B』のニール!でぃーす!」
『はは、元気がいいな。これで・・、君もか?』
そのさらに後ろに立った、彼女にも、アイフェリアは目が合う。
「・・フィジー、『B』の、です。」
『OK、計4名
―――――彼らも――――――――優秀者たちだ。
見覚えがある、『B』の人たち、同年代、それに近い、訓練で見かけるとき、常に目立っていたような。
――――――これで、12人?」
「若い奴らばっかだな、
「『A』からも同じ人数出るってことだろ?」
「24人?マジか、やべぇな?」
「誰を出すんだ・・?」
「―――――――ま?・・え、本気?出んの?うわぁ~?」
「―――――」
『他に・・・?』
――――――横目に
――――人を
「クロ、『C』から、です」
アイフェリアが、その
「あ、うー、アーチャっ、同じくっでっすっ、以下、おなじくっ、」
「ぇ、えぇー?」
その
『2名、
――――その視界の
――――――――何人もの人が集まる中を――――――――その目は―――――その
―――――――・・・正面と、
『私を見た』―――――――ミリアは、ちょっと、どきっとしていた―――――――
ミリアが―――――どきっとした、のかもしれない。
アイフェリアさんが、こちらを見た気がして。
でも、気のせいかもしれない。
アイフェリアさんは、また別の場所を見ているから。
少し、どきっとしただけで。
瞬くミリアは、きょとんと。
食べかけのサンドイッチをまだ、持っていたことを、思い出した。
だから口へ運んで、
――――――ルールだ。』
そう、
『
「ぇえ?『
「あん?」
「俺らは『Class - A』とやり合いたいって言っただろ?ばらばらになったら意味ないじゃんか?」
『大丈夫だ。
こちらが『A』の
そちらが参加
「なんだよ、そういうことかよ。」
「いいね、」
「タイマンに近い、かな?」
「んん?
『既に『A』から出る者もだいたい決めてある』
――――――あはー」
「あいつ、俺らも巻き込むつもりだ、きっと今も頭の中で参加リストを作ってるぜ、」
「俺も
「こんだけやったら、負けるわけにもいかねぇじゃんか」
「はっはは、
「おいバーク、当然お前らは入るだろ。あれだけ息まいてたんだ、逃げるわけないよな?」
「んげぇ・・っ!」
「後先考えねぇからだぞ、バーク、」
「うっせぇ、こりゃあ、あれだ。バタフライ効果ってやつだな、」
「なんかちげぇ、」
「ルぅぅぅううおぉっしあぁーっ!」
「ロヌマが
「知るか、さっきの
『――――――もちろん、参加者に合わせてこちらも人数は合わせる。
・・・そろそろ時間か。
・・もう一度だけ言おう。
この中から『A』の
――――――アイフェリアさんのその一声で、ざわつきから、静かになりかける、彼らは周りを探すように。
――――――――アイフェリアさんは、周りを見回しているから。
また、私と、ちょっと目が合う、気がする。
そんな気がした、だけで。
――――――本当は、どっちなんだろう?
『もう、いないか?』
それは、
ふと気が付いた、もくもく食べてたサンドイッチが、もう手には無くて。
最後の1口だった。
ミリアは。
ごくんと飲みこんだ。
「まだ人数がいるのか?もういらないんじゃないか?」
「『A』で
「じゃあ俺も行ってみようかぁ?」
「お前じゃボコボコにされる」
「あんだと?」
――――――――ふむ。
サンドイッチが無くなった、と思ったら。
思いのほか、右手は軽くて。
手を広げたら、すんなり開く。
――――だから、だ。
ミリアが、ただ手を挙げることに、なにも必要は無く。
ただ、手を
―――――すると、アイフェリアさんが私を見つけた。
ちょっとだけ、笑ったのかもしれない。
そんな気がした。
『所属と名前は?』
―――――その場のすべての視線が、私に集まったのを感じていた。
「ミリアネァ・C、『Class - A』所属です。あ、うちのチーム全員も。」
私の
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