Sec 2 第17話
―――――サンドイッチを
『これで終わりか?』
でも、
最初のデモンストレーション、
もし自分たちが
私もそうだし。
それと―――――先ほど手を上げた彼ら4人は『Class - C』の
ちょっと気になった、というわけじゃないけど、私も彼らの様子を少し見ていた。
この部屋に来る前から、一緒のバスの中とかでも、この集団には『それらしき人たち』がいる気はしていたけれど。
『Class - C』は『EAU』の中でも少し特殊な存在だと思う。
なぜなら、研究施設でもある『リプクマ』との関わりが他の『EAU』の人たちよりも深いからだ。
『リプクマ』では、一般の人などから
そんな彼らが行うことは人の世のためになる活動だとして。
『EAU』内で、そんな『リプクマ』の研究に
その一方で、『Class - C』はその『リプクマ』から
だから、たぶん、EAU内でも『C』の彼らとの
もちろん、私も
そんな所から来る『Class - C』の人たちがどういう人達なのか、ここにいる人たちも少なからず
私は、『C』所属の人が実戦に出た、という話を聞いた事が無い。
『EAU』の
『彼らにはそれができるのか?』と、周りの人たちが関心を持つ点もそこだと思う。
『信頼が置ける相手なのか?』、『戦えるのか?』を、
なので今の所、そんな『C』の彼らがこの場で
――――――ふむ。
見た目は、私たちと
戦える・・というか、
まあ、
――――――『
面白そうだと
って、彼、ケプロさんはなんだか、
さっきまで、
と、周囲の人たちが気が付く、そんな視線の動きを自然と目で追ったミリアも顔を向けて見つけた。
―――――お前たちもか?』
また新しく手を上げた、あそこの人たちが注目を集め始めるようで―――――――
――――ちょぉっと、いいすっかぁあ?」
って、そのなんだか、調子の抜けた声が、聞こえてきた。
えっと。
この場にそぐわない、と一瞬思った、ダルそうな大きめの声だった。
割り込むように
たしか、『ミリュモ・ル・サラマン』・・って名乗ってたっけ?
1度確認されたのにまた手を上げていて、それから手を大きく振ってアピールしていた。
話し方が
いわゆる、小バカにした感じというか。
「これってぇ、俺たちが
周りの注目をまた集めながら、彼は言っていた。
『・・何をだ?』
「相手を、」
「そう、相手を!」
もう1人が答えた、『C』の仲間の
ここからは遠目だけど
でも、その
そういうのは大体、目の機能を補助するためのものだ。
それ以外には、単に普段からそれを着けていたい
『君らにはこちらが前もって決めておいた相手とやってもらう
「えぇー?マジっすか?」
「・・だりぃ・・・」
「なんだあいつら・・?」
「遊んでんじゃねぇんだぞ・・?
周囲の、
まあ、あの
『なにか
「俺ら、『Class - A』の奴らとやれなきゃ意味ないんっすよ~、」
――――――『A』と・・・?
――――あいつら、何言ってんだ?」
「―――――
周りが少し、気が立ち始めているような、異様な
・・でも、『C』の彼は気にしていないようで、少しニヤついた顔で
彼の他の仲間たちも
たぶん、最初から彼らはそのつもりだったのか・・。
―――――って・・・そう、誰かが静かになって・・次に、周りがざわっとした。
「――――なんだあいつら・・?あの口の利き方・・・?」
「『C』の奴ら・・・」
感情を
『そうか。』
ただ、相手をするステージ上の彼、ケプロさんは
『そいつぁ良かったな。今回は
決定している。
君らも他の隊員と肩を並べ、学べる機会が多くあると・・・―――――――
』
「―――――
『・・あ?』
壇上の彼の、少し、
それは、彼の
「俺らがやりたいって言ってんっすよ、」
『EAU』には
性格や行動のパターン
彼、ミリュモ・ル・サラマンは
『C』の隊員である彼は、・・隣の仲間のオルビ・マイヤーに肩を押さえられていたが。
「すいません、こいつはたまに口が悪いんで。」
多少の
『・・やりたいだけでは・・、・・・』
無線からの声、動きは小さくてもその
というか、その『C』の彼らの中で、顔を
「色々な準備をしてきたんでしょう?つうか、もったいなくないですか?
もっと『
『・・つまり、何が言いたい?』
ケプロさんが低く抑えた声で、ジロりと見た、その
『C』の彼らは一瞬、笑みを見せた、
「『A』のトップ、来てるじゃないですか。」
そう・・・。
「戦う、ってのはどうですか?」
「っていう、スペシャルステージ、よくない?これ?」
ざわ・・っと、ざわついた・・周囲がざわりと・・・
「訓練でしょ?
見に来たんでしょ?遊びに来たんですか?
トップとやらなきゃ、意味ないじゃないっすか。
疲れてるとか?昨日も酒飲み過ぎで寝てたとかじゃないっすか?」
「え、そんな奴ら、ヤバいじゃん、勝っちゃうじゃん。」
ステージ上で何かを言いかけた彼、ケプロさんだけど、口を閉じて向こうを見て、何かを確認したようだ――――――
「おまえら、遊びに来てんじゃねぇえんだぞ、おい、」
誰かが人を
「まどろっこしいんっだよ・・・っ・・」
そう、低い音、かすれ声のようにも聞こえた、押し殺したその声は、今まで口を開かなかった彼、ディーだっけ・・。
彼は小さな声で、うざったそうな、顔を
「俺ら、そのために来たんだよ。今さらクソ
言い放った、
「ぁあ・・?・・」
「クソ・・・?」
ざわり・・と、ざわつく、さっきよりも大きなどよめきが立つ。
「・・・・」
《クソ雑魚・・ぷふっ・・・》
なんだか、笑っているような様子の彼の
「ぉお、ぶっちゃけるなぁ、あいつら・・」
って、隣のガイが、感心なのか、
ガイは頭を
ガイもちょっと引いてるのかもしれない。
「勝っちゃうじゃんか?したら?ヤバくねぇ?」
「クソ雑魚に勝ったって意味ねぇ、」
「あぁ?お前ら、誰の事を言ってんだ?おい?」
周囲の、誰かがたまらずイラついた声を上げたようだ。
「やりゃあ、わかる、」
彼、ディーが、そう・・・。
『お前ら、
「お前ら、それ以上言うんじゃあねぇえ、」
「でもさぁ、そういうの、きっちりしといた方が良いっしょ?」
「なんっか、違うんすよね、俺ら、あんたらと、」
『おい、お前ら、』
「なにがだ・・!?」
「本当に、強いのかなぁ?って」
「それそれそれ、それな、」
「んだと、お前ら・・」
「ヌぬぁあぁんんだあぁ、おめええぇえらぁあ、」
って、一回りも二回りも大きな声が突然、ミリアもビクっとちょっとした、
――――――
バークさんだ、周囲の
さっきロヌマたちが名前を言ってた、あのバークさんだ、『A』のリーダーをしている1人で。
えっと、たぶん、『EAU』の中で一番声が大きい、というのがミリアの前から持っている彼への
「まぁさぁかぁ・・!?ケンカ売ってんのかぁあ!??」
って、バークさんが言ってるけど・・まあ、彼らはそうだと思うけれど・・・。
「バークっ、やめとけっておい、」
って、しがみついているのはゴドーさんで、バークさんを止めようとはしている、けど引きずられているようだ。
『バーク、よせ。周りもそいつを止めてろ、』
「はぁぁぁんっ!?おめぇら、ボコボコにされたい、ってことかぁああんん?」
「やんのかこらーっ・・!!?」
って、小さい、バークさんの
「なんだこのチビ、」
「ぬぁっ・!?」
ロヌマが、ちょっとショックを受けたようだ。
「え?っつうか、あんた『A』なの?」
「あん?そうだぞぉぅっ、今頃気づいたかぁ?おめぇらぁ、『A』だぞぅっ!俺らはぁあっ。どうだ?ビビり
「うわ、マジ・・?」
「
「へぇっへっへぇ・・?ぁん?」
得意げに笑ってたバークさんが気が付いて。
「なんだとこるらぁあ!!?」
「ぅうるぁあー!!?」
って、
「やっちまえー、バークー、ロヌマ―」
そんな2人を適当に周りで応援する
「んなの相手にすんじゃないよ、ロヌマっ、」
「ブっ●〇す!」
主にロヌマの方から、
まあよく聞こえなかったし、周りの
「ったく、シン、
とりあえず、バークさんとロヌマを止めようとしている周りの人たちは、彼らを
それをニヤニヤ笑っているような『C』の彼らは――――――。
「―――――なんだあいつら・・・?」
「『Class - C』のやつらだろ・・・」
「あの『C』か?研究オタクたちの・・おっと、これ
って、周囲の彼らの声も聞こえてくる。
「よっぽどプライド
「なぁ、『C』って『頭』いじったりしてるって話、本当か?」
「いや、『C』全部があんなのじゃないって、知り合いいるけど――――――」
「――――ぶっははっはっは、」
「言われてるぞ、おい、どうすんだよ、お前ら」
大きな口で笑っている人もいたり、
・・・まあ、
なんにせよ、この場の
―――――――
口
その先はこちらを
そこには今回のイベントの責任者の中である各隊長と、その中にエヴィン・バーダーたちもいる――――動かない――――彼らは静観《せいかん》なのか。
――――――すごい事になってきたな・・?」
って、そんなガイの様子がちょっと楽しそうなので、とりあえずミリアは横目で、ジト目にちょっと見たけれど・・・。
『お前ら、モノには
「―――――えぇ?逃げんの?」
『――――――――ったく・・、』
ステージ上の彼らか、スピーカーを通してため息のような声が
周囲の数人の
「あいつらなんで、あんなことやりたがってんだ?」
って、こんな
むしろ、
まあ。
『C』の彼らのあの言いようだから、『A』である自分達もバークさん達みたいに言い返す側なのかもしれない、って。
ちょっと思ったけど。
「あんたらも『A』なの?」
「いいや『B』だよっ、悪いかよ?」
「俺は『A』だぞぅっ!どうだ?ビビり
「うわ、マジ、
「っうぅうぁっせぇえよぉぉおっ、ピーチくぱーちく!うっせええぇええんだよぉお!おまえらぁあぁあ・・!」
「コいやぁあーっ!!?」
って、
まあ、やっぱり、別にあそこへ加わりたくはないけれど。
・・・中には、そんな彼らを囲むような人達もちょっと、表情が
―――――――・・ぁあ、わかった。』
そう、女性の低い声がした。
マイクへ
―――――フぁ・・っと――――息を吸う音と―――――――『
はっきりとした重い声、大きい・・・、いや、お腹に
それはビリりっと空気を
そう、場を静まり返らせた、一瞬の。
『この場は
って、またどこからか聞こえるスピーカーを通した低い声、向こうにいる隊長の誰かからか。
『その
って、低音で伝えるその声はどこからか。
『つまり、面白そうだ。』
――――ざわっ・・と、周囲がどよめいたいように。
彼らみんなが、
『予定を多少変更する。君たちの
「・・マぁジか、」
「おいおい、おい・・?」
「うは、めんどくせー・・・」
「――――――マジで予定変更するんですか?」
『ああ、決定した。』
どよめくままに、その場に立っている彼らは・・顔を見合わせ、次に・・発せられるはずの、なにかの言葉を・・・待つ――――――――
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