Sec 2 - 第10話
「ぬぁあぁあン・・っ??」
「おぁ、なんだ?お?」
見下ろすケイジで。
―――――ふむ。
と、今はちょっと
「ぁあぁあんっ?」
「おまえ、そればっかしだなぁ?」
「おマえもナーっ!」
そしてずっと、こっちに目もくれずに
数歩
休んだのは、たぶん1分も
「お、そういや持ってきたんだ。飲むか?」
って、そこのガイがジェリポンをこっちに
「いい、」
ミリアが首を振ったら、ガイはそのジェリポンを開けて自分で飲み始めてた。
どうやら、そこの
それより、そのリースの傍のテーブルの上に、いくつかの飲み物や食べ物があって、それらがケータリングからもらってきたガイたちの
さっきケイジが食べていたサンドイッチもそうだろう。
まあ、向こうのケータリングがある場所もちょっと、わーわー
顔を
お互いを
「んんんだ・・っ?」
「んんっ?ぬぁあーっ?」
お
ミリアは、『えっと・・、これどうする?』って、後ろのガイやガーニィを
気が付いたガイが、ふむ、と
隣のガーニィは、『ん?』って顔をしたみたいだった。
そもそも、私たちがずっと最初に求めているあの
「んぁぁあぁン・・っ・・?・・」
「ァあンんん・・?・・・・?」
ああやって2人が
今も、見下ろすようなケイジに、その子は見上げるように
とっても
・・・もしかして――――――
―――――この子は
そうか、だから人が多くて
いや、そんなわけない。
そんなに
私と同じくらいの
――――――ふむ。
そんな風に、2人の様子を
星が
――――――今はあまり意味の無い
それよりも、目の前のこの子が、きっと
どうにかしようと・・・って、ミリアがちょっと気が付くと、
「ぁああっん・・?」
「ぁアぅっぬぁああンっ?」
って、この子たちのお腹からの大きな声やパワーが、人の目を呼ぶみたいだ。
ケイジもたいがい付き合い過ぎだけど。
周りでこっちを見てる彼らは、
だってそれは、
そう、それに、『
『
「ぉまえ、このままいったら
「ぬぁああんっ?へっ、ぬぁんっっくぁあんっ?」
「ぁあ?なに言ってんだぁあ?」
そう、『
で、どうやって2人を止めるかだけど、ずっと
「2人とも、ケンカすんなって、」
ガイへ言いたいことが伝わったのか、
2人とも、こっちを見ないで
本当に
「おんなじEAUだ、お互い仲良くしような?」
良い事を言ってくれる、
「そうだね。とりあえず
ちゃんとなるべく
2人の
「ケンカじゃねぇよ、」
って、ケイジが。
「ぬ?」
「ちゃんと
「おまエがナぁあー!・・!」
ケイジとその子、おでこをこすり合わせたくなってしまってるような2人とも、こっちの声をまるで聞いてないみたいだった。
まあ、ケイジなら、本当に
手を出そうとはしていないのが、2人とも
でも、このままだと
・・・。
ちょっと、ケイジがおでこを押さえて
そうなったら、まずいんだけど。
「じゃあな、俺そろそろ行くよ?」
って、ガーニィがそんな事を言うから、ガイがガーニィの肩をがっしり
「まあ待てって、」
「オレ、関係ないだろぉー?」
ガーニィは、
「
「今は関係ないだろー・・?」
ガーニィが言うのもまあ、そうなんだけど。
「話のネタになるんじゃないか?」
「ふざけ合ってるだけでおもしろ話になるか?」
まあ、誰も聞きたがらないと思う。
ミリアは、いちおう念のため。
「言いふらさないでね、」
って、さりげなく、
「あー、まぁ、」
ガーニィがこっちへ、こくこく
ミリアがガイと目が合ったら、ガイは困ったような笑顔で肩を
もうお手上げってことだろうか・・?
まあ、おでこをぶつけ合いそうなこの2人・・・どうしようかな・・・?力ずくで止めても
・・あ、この子がおでこを
もし、この子がケンカしたとなったり、EAU
もう『呼び出されない』ためには・・。
ケイジなら別に良いんだけど。
私と同じチームだし、大抵はケイジが悪いし。
まあ、このケンカ
―――――って、ちょっと、はっとするミリアは。
なんか色々考えすぎてて、自分のペースが
えっと・・―――――
――――――だから、ミリアは息を吸って、
「ケンカは、ほどほどになー、」
って、ガイが
・・・。
「そいや、ジェリポンに新しい味出たの知ってるか?」
「なに
「マカダミアナッツ&ココナッツ、」
「
「知らないなぁ、『A』かな?」
って、ガイはガーニィと
・・やっぱり、私が自分が止めるしかないようだ――――――
「―――――ケイジ、」
ミリアが声をかけて。
「ガン
「ア・タ・シ・じゃナイー・・!お・ま・え・ダァー!」
全然、こっちを見ない2人のやり合いが、
他に2人は話すことがあると思うんだけど。
名前を呼んだのにこっちを見ない2人に、また、ちょっと小さくため息を
――――――話を聞かないんだから仕方ない・・こういう場合の
なるべく
こっちを見ていないケイジに歩み寄って―――――ケイジの服の上から、
「ぉまえがつっかかってぁ・・、ん?」
「いででっ・・!?」
ぐりぃゅ・・っ――――と、『やめなさい』の
「・・っどぅは・・っ・・」
って、ケイジが変な声を出して、よろけるように、それから
そんなケイジを見てて・・。
・・なんだか
なんでこんなことをしなきゃいけないのか。
まあ、
私は、ちょっと
はりきり過ぎたわけじゃないと思うけど。
あっちへ押し出されるようによろけたケイジが、わき腹を押さえていて、こっちを
「いってぇ、ミリア・・」
「おまぇ・・――――」
「―――ケ・イ・ジ、」
だから、強めに言い返すように
ケイジもどっちが
まあ、ほんのちょっと、
それより。
「ぬっ?」
私と目が合った、
でも、何が起こったのかよくわかってないようだから、ケイジを見たりのこの子が口を大きく開ける前に――――その
その子の顔の前へ、
私の指の
引きはがしたケイジを追う事もなく、
だから、聞いてくれる感じがして。
「・・ケイジが、ごめんね、」
もう一度、話しかけてみて・・・。
「俺じゃなくてそっちだろ、んぐぁ、」
文句を言いたそうなケイジは、ガイに
と、ぴく・・っ、と目の前のその子が何かに気づいたのか、じぃーっと私のその手の平を見てたり、こっちの顔を
――――――・・・そんな様子を見てて、
なんか、
でも、もっと小さくてかわいい
どんなものでも、この子になんか
「なにしてんだ?」
「
「なんだそれ、笑える」
・・後ろで好き
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