第5話雪だるま

雪がしんしんと降り積もる。


「わーい!雪だ!雪だるま作ろう!。」


私は大はしゃぎで雪だるまを作り始めた。


雪をたくさん集めて、固めて。


木の棒で手を付けて。


鼻も木の棒にしようかな。


目は木の棒でほじくって、空洞を作ってと。


頭に帽子を被せて、出来上がり。


私は家の前に大きな雪だるまを作った。


「うん、上手に出来た♪。」


「夕飯出来たよー。」


お母さんに呼ばれた。


「はーい!。」


私は雪だるまに「じゃあね。」と手を振り、家に入る。


その時、雪だるまの目の奥がギョロっと動いた気がしたが、きっと勘違いだろう。


翌朝。


雪だるまが気になり外に出た。


そこに雪だるまの頭はなかった。


代わりにあったのは足だ。


足が雪だるまの身体に突き刺さっている。


私は足を抜いてみた。


足はふくらはぎまでしかない。


私はもう一度雪だるまの身体に足を突き刺した。


「寒かったね。」


私はそう雪だるまに言い、落ちていた帽子を足に被せた。








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