第4話回る電球

深夜仕事の帰り道、明るい光が道の先にあるのに気づいた。


何だろと近づいていくと、それは電球だった。


電球がくるくると回っているのだ。


「え、どういうこと?。」


気になってよく見てみる。


すると電球には小さな手がついていた。


くるくるくる。


その小さな手が電球を回していた。


「ツカレタ。ツカレタ。ツカレタ。」


電球が小さな声で呟いている。


その電球が私に気づいたのか、光をこちらに向けてきた。


「眩しい!。」


私は思わず、目をつぶった。


その間に電球は器用に家の壁に登り、消えてしまった。


「人に使われるのが嫌で逃げ出したのかな...。」


私はそう結論をだし、家路に向かった。

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