第419話 一葉家と〝J・Y・O〟の彷徨
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「「〝
仲間とはぐれてしまった元勇者パーティ〝
「なんだ、あの二人。友軍が追われているのか? 傲慢の剣よ、切り裂け!」
いまやお尋ね者となった二人は、どこからともなく飛来した無数の〝影の武器〟に救われた。
「あれは、七罪家に伝わる〝勇者の秘奥・
「いやったああ。僕の日頃の行いが良いからだね」
朱蘭と亜大が胸を撫で下ろす間にも、スーツ姿の老紳士は影の槍を手に猛然と突撃し、冒険者達を薙ぎ払った。
「
「「バトラーの役名だって!? あいつは〝
追っ手の〝
「セーフハウスを守っていたら、尋ねてきたのが、悪名高い
「キハハハっ。たしかに亜大は奥方を財布としか考えないような外道のクソ煮込みだが、能力だけは優秀だからね。今回の戦いも相手が悪い。
三人は岩山中腹に築かれた隠れ家で、なんとか幸保隊の追跡をやり過ごしたが、七罪家と〝
「なあ、晴峰。クマ国に入り込んだ連中と連絡が取れなくなったそうだけど、なにか知らないかい?」
「業夢様が式鬼に託された最後の手紙には、武運つたなく
老いたる執事、
「私は幼き日に業夢様に拾われた時から、いつか道具として使い潰されると覚悟していた。この年で自由を与えられても何をすればいいのかわからん」
「キハハっ。業夢は悪党だが、あれはあれで味のある男だったからねえ。晴峰、行く宛がないんだったら一緒に来るかい? 前に商売した繋がりで〝前進同盟〟に連絡をとる。ちょっとした仕込みを六辻家と〝
「わかった。新たな主君を見つけるまでの間、貴女達に同行しよう」
かくして一葉朱蘭、離岸亜大、
七罪家を
――――――――――
あとがき
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