第423話 影武者セグンダの未来予測
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「二人とも、冒険者育成学校の臨時講師だった時の面影ゼロっ。確かに近づけない」
「こ、こえええよっ。夜中にトイレへいけないよ」
「か、肩を並べることと、性癖を受け入れることは別物でち」
「久蔵じいさんと、炉谷さんはお楽しみのようだから、しばらくそっとしておこう」
日常からシームレスに非日常へうつる、まさかまさかのホラー展開だ。彼ら三人が衝撃を受けたのも致し方ないだろう。
「ファファファ。しかし、
セグンダは、怪しい呻きをあげる道子と久蔵の隣で動画を見続けて、意外な感想を告げた。
「え、マジかよ? あのニワトリ子は、何をやらかすかわからない地雷娘だから、師匠のような影武者をたてて、屋敷に閉じ込められていたんじゃないのか?」
満勒が目撃した詠は、異界迷宮カクリヨを渡る過酷な旅で成長する前ということもあり、どうにも頼りなさそうだった。
あるいは、彼が一方的に想いを寄せる、白衣を着た美少女、
「ファファ。実は彼女、裏で糸を引く黒幕、
満勒にとって師匠の発言は、一見デタラメな予言のごとく突飛なものではあったが――。
「そうか、あのニワトリ子。六辻詠は、師匠とも一瞬だけだが、互角にやり合ったって話だったな。冒険者パーティ〝
「だからこそ、勝ちたいんだろう? 私はこれから、カムロの〝
セグンダは、元勇者パーティ〝
その経験に裏打ちされただけあって、誰もが耳を疑うはずの未来予測は、見事に的中した。
『コケーッ。光学迷彩!』
「「この動画に写っているのは、間違いなく詠様だっ!!」」
六辻詠が、家門の象徴とも言える〝鬼神具、空王鬼ジズの羽根〟を使い、同盟相手である〝
本来ならば彼女の部下である元勇者パーティ、〝
――――――――――
あとがき
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