第369話 力を合わせて
369
「あばよ、
「おさらばです、
総大将である
ノコギリのような
「
額に十字傷を刻まれた少年、
「オレの風と凛音の炎で疑似ロケットを作ったんだ。竜の速度にだってまけやしないぜ」
「ニャフンっ、世話が焼ける!」
ドラゴンヴァンプに上空を抜けられた桃太は、自らがかぶる仮面となった相棒、
「おいおい、何の真似だ!?」
「敵である我々を助けるのか?」
「GAAAA!」
しかし、偏ったイデオロギーに歪んだ大人たちは、まっすぐな若い世代の行動に目をむくことになる――。
「おっさん。俺らは
「うっとりする見事な筋肉だ! 我らが祖霊よ。ヒグマの剛力を彼らに与えたまえ!」
モヒカンが雄々しい
割れた盾や折れた長柄の武器を手に、テロリスト団体〝
「酔っ払いとはひどいな。我々は崇高なる革命の理念のために命をかけたんだ」
「ここで死んでも悔いは無い。そんな装備じゃ戦いにならないよ。我々のことは放っておいて、逃げなさい」
これには、隊長格である索井と郅屋も困惑し、先程まで交戦していた生徒や鴉天狗達に逃走を勧める始末だ。
「他人を利用し、利権を貪ることの何が革命だよっ。思えば行方不明となった
「いいねいいね。関中よ、ダメな勇者パーティどもにもっと強く言ってやれ。われわれこそが、せいぎのみかただぞー」
「あ、あやしい。いえ、協力します。我らが祖霊よ。鷹の目を彼らに宿らせよ」
小柄ながらもワイルドな風貌の少年、
「伊吹の言い方はともかく、我々はアンタ達みたいな汚い大人の、身勝手な自己満足にはうんざりなんだ。死ぬなら法の裁きを受けて死刑になってくれ」
「地球の日本か、それともクマ国かはあとで決めるとして、ちゃんと犯罪者として引き渡しますからね!」
「確かに罪を裁くのは、法であるべきでしょう。我らが祖霊よ。キツネの法力を彼らに
「出雲さん。先ほどの戦いで冒険者パーティ〝
「ありがとう、葉桜さん。吸血竜ドラゴンヴァンプは、このまま倒す!」
――――――――――
あとがき
お読みいただきありがとうございました。
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