第355話 紗雨の頑張り
355
「「合体術・熱風」」
髪を七三分けにまとめた研修生、
「おおっ。まだ頭は痛いが、気分がマシになった」
「体も重いが、動くぞ。霜に力を奪われないなら、あいつらとも戦える」
「ちいいっ、余計な真似をする。だがまだだっ」
「だが、
一方、日本国に対しクーデターを引き起こし、異世界クマ国の乗っ取りを企むテロリスト団体〝
「次に呪いの音ですが、鈴や鐘は古来より呪術の道具として使われることもあります。〝
「真っ向勝負サメー! 負けないサメー!」
遥花に促され、修道服に似たサメの着ぐるみをかぶる
「ちいっ。なんだか知らんがやらせるものか。〝
〝
「乂、リンちゃん。紗雨ちゃんを守るぞ」
「おうよ。プロレスは、殴ったり投げるばかりじゃないんだぜ。スピアー・タックルをみせてやる」
「ニャー(道はワタシが読むわ)」
額に十字傷を刻まれた少年、
長身の金髪少年、
「ゴハッ。おのれ邪魔をしおって。しかし笛ごときが役に立つものか!」
「ただの鈴ならいざ知らず、〝
「サメーっ」
七罪業夢や、落とし穴から上ったばかりの彼の部下、
「こ、これは、わしの鈴の音がサメ娘の演奏に取り込まれ、効果が裏返るだとおお」
「こ、こんなことがあり得るのかっ」
紗雨の魂の震えは鬼神具をも
「いやったああっ。元気が出たぞ。今度は俺たちが攻める番だ」
「胸からやる気が湧いてくる。反撃します!」
呪いの音と霜による精神と身体の不調が解除され、冒険者パーティ〝
「紗雨ちゃんのために」
「紗雨姫のために」
紗雨の曲でテンションをあげた、焔学園二年一組の生徒たちと鴉天狗。
地球と異世界クマ国。生まれの違う二つの世界の住人の意思がひとつに重なった、歴史的な瞬間だった。
――――――――――
あとがき
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