第352話 罠の達人
352
「カムロの部下であるカラスどもが痛めつけられるのは小気味よいが、今の
「なにい!?」
昆布のように艶がない黒髪の少女、
すると、テロリスト団体〝
「な、なんだ。体が急に動かなくなったぞ。気持ちが悪い、吐き気もする。
「いったいどうやって!? 我々が把握していない、新たな〝
「アハハ、愚か者ぉ。安易に鬼の力に頼るから、そんな貧しい発想しかできんのだ。〝
賈南はいかなる方法か、異世界クマ国の
「おいこらカラスども、何をぼうっとしている? 猪武者もほどほどにせよ。妾が食い止めているうちに逃げてこい。力を合わせて逆襲するぞ!」
「
焔学園二年一組の担任教師、
「葉桜隊長、あの
「失礼なことを言うな。伊吹殿、矢上殿、助けていただいて感謝する。防諜部隊ヤタガラス、第一一三特務小隊は、これより紗雨姫の学友達と合流する」
窮地に陥っていた葉桜千隼ら防諜部隊ヤタガラスの小隊は、一部の鴉天狗が賈南の見るからに怪しい言動に訝しんだものの、さながら天より降りた蜘蛛の糸につかまるようにして離脱。
冒険者パーティ〝
「賈南さん、遥花先生、ありがとう!」
「グッジョブ!」
額に十字傷を刻まれた少年、
「こ、このバカモノどもがあ!」
敵の総大将たる
「索井、郅屋、何をやっているか! 注目すべきは、その昆布女ではない。澄ました顔で後ろにいる
業夢が影の剣を投げつけるや、まるで霧が晴れるようにして、蜘蛛の巣のように張り巡らされた鋼糸と植物の蔦が
「こ、これは空中に、麻痺毒のあるイバラを巻きつけた鉄線を張り詰めているのか?」
「仮にも勇者パーティに向かってなんという暴挙か!」
「アハハ、吸血鬼が何をいう? お前達のような
――――――――――
あとがき
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