第348話 血の祝福
348
「わしこそは愚民どもを
額に十字傷を刻まれた少年、
「……業夢さん。革命も何も、さっきお金が目当てだと自白したじゃないか」
「桃太さん。貴方は私の執事なのですから、
「ぐひゅひゅひゅっ、好きに言え。子供は簡単にひっかかってくれるから有り難い」
結局、業夢の言葉には特に意味はなく、二人との会話はあくまで時間稼ぎ、ペテンの一種だったのだ。
「旧約聖書に曰く、〝大酒呑みや肉を
若返った老人は、一見正しそうに見えて中身のない演説をぶって学生達を困惑させながら、密かに部下たるナイトストーカー隊の首筋へ影を伸ばし、針のようなものを打ち込んでいたのだ。
「ギャハハ。さすがは親分だ。血が全身を巡るこの感覚は、キクーっ」
「フフフ、先の戦いではまるで足りないのですよ。もっと血を、血を吸わせろ!」
すると、桃太のクラスメイトである冒険者パーティ〝
ノコギリのような
「〝
「桃太おにーさん、
桃太や、修道服に似たサメの着ぐるみをかぶった
「「
他の団員達も失った蒸気鎧の代わりと言わんばかりに、手足を蜂やバッタのような禍々しい異形に変化させて猛然と襲いかかってきた。
「みなさん、気をつけてください。モロイもまた、東欧に伝わる吸血鬼の名前です」
焔学園二年一組の担任教師、
出雲桃太が代表をつとめる冒険者パーティと、
――――――――――
あとがき
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