第40話 堕ちた勇者パーティ
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「わたしと桃太君が追放された後の二週間あまりで、〝鬼の力〟の汚染が一気に進んだのね。外部と遮断された環境は、洗脳にも適しているから……。
彼女が冒険者育成学校の教師だったこともあり、
「黒山指揮官の命令で、〝鬼の力〟を強くする為だって、モンスターの血と肉を生のまま食べました」
「拒む子もいたけど、毎日の活動を
「一番革命的じゃないと名指しされた者は、男女問わずメンバー全員の前で裸にされて、集団で殴られたり
「おかしいだろうっ。何が勇者パーティだよ。まるでテロリストじゃないか」
「桃太おにーさん。まるでじゃなくて、日本政府から本物のテロリスト認定されているサメ」
「
どうやら別働隊を率いる幹部の
「育成学校の授業を悪用されるなんて思いもしなかった。こんな形で〝鉄のカーテン〟を作りあげるなんて」
遥花は赤いリボンを結んだ栗色髪の頭を抱えた。そうして、捕虜となったメンバーの
「林魚君。このチームに〝
先の交戦も、〝
「あんな非力な職業は不要だから、発掘兵器〝
「むかーっ。桃太おにーさんと同じ〝
「シャシャシャ。サメ子、冷静になれよ。黒山ナンチャラにとって、それだけ〝斥候〟が目障りだってことだろう。なあ相棒」
桃太は乂に水を向けられて、ハッと閃いた。
「そうか。通信や連絡も斥候の役目だものね。ひょっとしたら黒山は、
「待てよ、出雲。俺たちは矢上先生とお前を討伐するよう命じられたんだ。だから黒山リーダーの指示通りに里を焼いて、……おかしいぞ?」
曲がりなりにも部隊長だった
「
「そうだよ、
更に、追放者となった
「三縞代表は天下をひっくり返すって言ってたけど、具体的にはどうするつもりなんだろう?」
「隊を分ける前に鷹舟副代表が言っていたわ。自分たちの目的は、冒険者組合を
――――――――
あとがき
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