第30話 A氏 2022年6月19日 20:37

そうだなあ。


カクヨム内で、短篇SFで評価が高い作品としては、「フォルカスの倫理的な死」と「ロボットに育てられた少女」かなあ。


まあ、たくさん読んでいる訳じゃないんで、とりあえず思いついた奴ですけども。

フォルカスは猫なんです(悪魔じゃない)が、人工肉しか食べられなくなった未来社会で、人工肉が食べられない猫が死んじゃう話。

「ロボットに育てられた少女」は狼に育てられた子供が人になつかないという実話から、狼をロボットに置き換えたもの。


これだけ書けばなんとなくわかるでしょ。

テーマ性がウケるんですよ。


さて、自分の作品はどうだったか。

思い出してみる。


最初の年の5作品。

「俺はクリスマスが大嫌いだ」

これは異世界転生のテンプレを使った現代ファンタジー。

クリスマスが大嫌いな主人公が、実はクリスマスが大好きだった事を思い出し、他者への寛容さを取りもどす物語。


「貴方が私の光になる」

視覚障害のある女の子が主人公。彼女は視覚支援アンドロイドと手をつなぐことによって視力を得る。そんな彼女はクラスメイトからいじめられるも、それを乗り越えていく。最終話では幼馴染の男の子と結ばれる。


「初恋は永遠に儚く」

幼馴染に恋をしていたと気づかなかった主人公。自身の本心に気づいた時、彼女は他の男性と結婚していた。彼女の娘を救うミッションに、私心ではないかと躊躇していたのだが、その迷いを振り切ってミッションを成功させ、彼女の娘を救う。彼の恋心は消えることはなく、しかし、誰に語られることも無い。


「緋色と金色」

彼女のいない歴=年齢である緋色の元に、ド・ストライクのロリ系美少女アンドロイドが来る。緋色は彼女を本気で好きになってしまうのだが、訳あって離れ離れになってしまう。緋色は彼女の事を強引に諦める事で心の平静を保っていたのだが、その彼女は再び緋色の元へ帰ってきた。必死に涙をこらえる緋色だった。


「『シュレーディンガーの猫』と有馬記念」

借金と研究資金の不足に苦しむ三谷は、時間を跳躍するマッハを使い競馬で大儲けをする計画を立てた。マッハは計算通り過去に飛び、当たり馬券を購入できたのだが、違う結果となっていた。それは、シュレーディンガーの猫であり、複数の可能性の中の一つだけが実現しているからであった。


次の年の作品

「猫ロボの藤吉郎」

環境が破壊された未来社会では、ペットの飼育は禁止されていた。ところが主人公の家にひん死の猫が訪れ、飼い猫の猫ロボが彼女を救った。この猫の正体は猫獣人(宇宙人)であり、地球環境改善の研究をするために地球を訪れていた。主人公は猫獣人と協力して地球環境の改善に取り組む決意をした。(作中では堂々と進化論を否定していたりする)


思い出しつつつらつらと書いてみました。

やっぱり、何がしかのテーマ性が評価されているような気がします。


最近の作品を振り返ってみますと、やはりこのテーマ性の部分が弱いのかもしれませんね。それと、番外編、スピンオフ作品を出していましたので、上っ面の完成度はよくても、本編にあるテーマ性を出せていない感じかなあ。

こないだの自主企画の時、ミミ先生に「完全オリジナルが読みたい」と言われましたけど、これ、カクヨム運営の正直な感想なのかもしれません。


こういうのも全部、個人の感想なんですよね。

ある程度、客観的な意見がもらえると助かるんですよね。カオスクラブの頃はよかったです。

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