File050.ライフル
さて、今日もクリエイトの続きですね・・・とは言っても魔力が無くなった時点で終了なので数時間で終了なのですが・・・魔力を使うと言っても、一気に無くなるのではなくてイメージに合わせてゆっくり使われていくようです。まるで積層型の3Dプリンタですね・・・
今日は結構進みましたね、とは言っても出来たのはウッドストック部分なんですけど・・・これって、普通に木を削った方がいいんじゃないかってものですよね・・・これだけ魔力使ってウッドストックだけなんで・・・この辺りがくずスキルのゆえんなんでしょうね・・・私にしてみれば普通では出来ない物が作れるんで最高なんですが。
「アリスちゃん・・・また変わった形の杖を作ってるのね・・・」
「エマお姉ちゃん・・・杖じゃないんですけどね・・・」
「ならなんなの?その持ちにくそうな木の塊・・・」
持ちにくそうな木の塊ですか・・・ウッドストックの部分だけ見ればそう見えるのかもしれないですね・・・持ち方もこの世界では余りしない持ち方ですし・・・でも、クロスボウってあった気がしますね・・・
「ええっと・・・クロスボウみたいに構えるんですよ。」
「クロスボウって・・・扱いづらくない?」
なんででしょう・・・結構すぐれた武器だと思ってたんですが・・・
「どうしてですか?威力はあるし、小型でいい武器だと思うんですけど・・・」
「確かにそうかもしれないけど、連射は出来ないし、値段は高いし。ボルトも高くて、いいとこ無しよ。」
なるほど、コストの問題と連射性ですか・・・まだ、連射可能なクロスボウはないんですね。
「私のはクロスボウとは違いますがそこそこ連射できるようになるはずです。」
「そうなの?何を作っているかは分からないけど、出来上がったら見せてね。アリスちゃんの作る武器にはちょっと興味があるから。」
そういえば、ショットガンもまじまじと見てましたね・・・ショットガンでもワイバーンを狙えないわけではないですが、水平射撃で70メートルくらいなので、真上に打つとなると結構きついですからね・・・有効射程で500メートルのライフルがどうしても欲しいわけです。
今日の夕飯はおにぎりです。イリスとエマお姉ちゃんが頑張って精米してくれました。どうやらおにぎりを食べたいが為に一生懸命だったらしいのです。キティお姉ちゃんが言ってました。
そこまでおにぎりが食べたいのですか・・・何か具材があれば良いのですが特に思い当たる物が無いですね・・・オークの肉を塩漬けにしたらどうでしょうか?醤油とかで煮込めば佃煮みたいにならないでしょうか・・・何にしても醤油と時間が必要ですが・・・
今日も塩むすびですね・・・でも、意外と塩むすびが人気なのですよね・・・米はまずいって言うことから人気が無くて安いそうなのです・・・この辺りでは水田ではなく陸稲と言う畑で栽培される稲のようです。簡単に栽培できるそうなのです。
食費が安くなるとみんな喜んではいるのですが、問題は精米ですよね・・・時間がかかりすぎますから・・・みんながここまでお米が好きなのなら本当に精米機を作るのもいいかもしれないですね・・・
私もお米が食べたいですから・・・
町を出てからそろそろ1週間ですね・・・かなり人里から離れたという印象です。まぁ、考えてみれば町の近くにワイバーンなんかがでてれば大変なので当たり前と言えば当たり前なんですけど・・・
さすがに1週間毎日頑張ったおかげで、ライフルも本体だけ出来上がりましたよ。本体だけです・・・まだ弾は作ってませんよ・・・
「アリスちゃん、出来たの?」
私のほっとした顔を見て出来たと確信したようですね。エマお姉ちゃんがこっちに来ますね。
「ええ、一応完成ですね。まだ、弾を作らないと使えませんけどね。」
「弾って、この間アリスちゃんが使ってた、小さな筒のこと?」
「ええ、あれのことです。」
「まだ、たくさん持ってたように見えたけど・・・」
「種類が違うんです。弓とクロスボウではやの種類が違いますよね。それと同じです。」
「そうなんだ・・・明日は弾を作るのかしら?」
「そのつもりですけど・・・」
「なら、その武器が使えるかテストする必要があるわよね?」
「そ、そうですね・・・」
エマお姉ちゃん・・・近いです・・・これのテストを見たいのですね・・・いいですよ、一緒に行きますから少し離れてください。
翌日は朝からエマお姉ちゃんに催促をされながらライフル弾を作りました・・・
6センチくらいの長さのライフル弾です。
フルメタルジャケットでもいいのですが、今回はソフトポイントのものを作りましょう。あくまでも狩猟用ですからね。フルメタルジャケットの方が名前が格好良くて好きなんですけど・・・ホローポイントも名前が格好良くて好きですよ。狩猟には向きませんけど・・・ワイバーンのお肉って美味しいらしいじゃないですか・・・ホローポイントは使えませんよね。
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