File025.新しい武器
今日は朝からイリスがご機嫌です・・・昨日から部屋を移ってダブルベッドで寝てるからなんですけど・・・
「イリス、もう目が覚めた?」
「もう少しこうしていたいです・・・」
「起きてるなら、朝ご飯食べてギルドに行くわよ。」
「はぁ~い・・・」
パンとスープ、今日はベーコンがありますね・・・簡単なサラダもあります。ここの宿屋にして本当によかったですね。朝夕の食事がついているというのは本当に助かります。
「今日はゴブリン討伐か、オークの討伐でもしようと思うの?イリスはどう思う?」
「うん、あと1週間ほどでザナックさんの依頼だものね。それでいいと思う。」
日帰りでいけれるところにしておくのがいいですね、何かあって長引いたりするといけませんから。余裕を持って依頼を受けておきたいです。
「ゴブリン討伐の依頼が貼ってないわね・・・」
「やっぱりこの間、お姉様が集落を潰したからじゃないですか?」
潰したのは主にあなたでしょ・・・私が倒したのは3匹だけですよ・・・
「オークはそこそこ森の奥の方みたいね・・・」
「はい、2人で森の中での1泊は嫌です・・・」
そうですね・・・早めに帰ってこれば大丈夫なのですが、少し長引いたりすると森の中で1泊を覚悟しないといけませんからね・・・もう1人位いればいいですが、現状ではやめておいた方がいいですね・・・
「薬草採取でもしながら、ゴブリンやオークでも狩る?」
「そうですね・・・」
常時依頼になっている、魔物の駆除ですね・・・討伐では3匹単位ですが、常時依頼ででしたら1匹からでいいですから。どうせ素材の買い取りだけですからね。
と言うことで、薬草の採取です・・・なかなか見つかりませんね・・・鑑定使いながらズルしてるのですが、そもそも本数がありません・・・
「お姉様・・・もう少しだけ奥に行きますか?」
「そうね・・・ここまで数が無いとちょっとね・・・」
普通であれば結構浅いところでも見つかるのですが・・・どうやらここしばらくは薬草の供給が滞っているようなのです・・・
ここまで無いなら理由がわかる気がします・・・
天候とかでしょうか?それとも乱獲?何にしてももう少し奥まで行ってみましょう
「お姉様・・・何かいるみたいです・・・」
おや、私より先に気がつくなんてイリスの索敵能力が上がってきたのでしょうか・・・
「ゴブリンか何かですか?」
「丸々太った美味しそうなうり坊です・・・」
あなたが早く見つけたのはそのせいではないでしょうね・・・他の魔物とかでもちゃんと索敵できますよね・・・
「狩っていきますか?」
「でも、親もその辺りにいるはずですよね?」
私も辺りを探ってみましょう・・・索敵スキルはありませんがそれなりには探ることが出来ますから・・・
「はぐれただけでしょうか・・・」
ショットガンのいいテストになりそうですね・・・私のは取り回しがしやすいようにバレルを短く切っていますが、それでも射程は70mくらいはあるでしょう・・・弓の有効射程よりちょっとだけ長いです・・・
「イリス・・・新しい武器のテストをするわ。周りの警戒をお願い。」
「この間作ってたあれですか?」
「ええ、ちょっと試してみるわ。」
まずはスラッグから、近づいてきたら散弾ですね・・・アイテムボックスがあるとは言え、ショットシェル用のベルトを作っておくべきですね・・・
スラッグをセットします・・・長射程で狙うことなんかないと思ってましたが意外と使いますね・・・
結構大きな音がしますね・・・この辺りは改良点でしょうか・・・弾は・・・胴体をしっかり狙ったはずなのですが・・・外れて頭に直撃ですか・・・運がいいですね・・・念の為もう1発入れておきましょう・・・
「お姉様・・・すごいと思うのですが・・・音もすごいですね・・・」
「そうね・・・音はなんとかしないとね・・・」
さっさとうり坊を回収して移動しましょう・・・親が来ると面倒です・・・
親はそこそこの大きさがあるのです・・・ゴブリンより強く、オークよりは弱いといった感じなのですが、突進力がすごいのです・・・
「お姉様、このうり坊はどうしますか?」
「そうね・・・ギルドでは買い取り対象になってないから・・・お肉屋さん?」
「宿の女将さんに焼いて貰うとかはダメかな?」
「それはいいかもしれないわね。」
食べ物のことに感してはイリスは良いこと考えますね・・・食べ物のことに関しては・・・
結果的に宿屋の女将さんに焼いて貰う事にしました。うり坊をそのままおばさんに売ることにして宿代をしばらくただにして貰ってます。今後もうり坊とかを倒したら買い取るからいって欲しいとのことです。肉屋に卸す額と同じ位で売りましたからね。女将さんとしても助かるのでしょう。
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