海と迷い
ピーンポーン
「はーい」
蒼の元気な声が響いてきた。特にメールも送らず来ちゃったけど大丈夫かな、家の前に咲いてる小さい白い花綺麗だなと考えていたら蒼が出てきた。
「碧衣じゃん!久しぶり!どしたの?」
「あ、いや海見に行こうと思ってさ、一緒にどうかなって」
「いいねぇ、勉強の気分転換にもなるし碧衣とも話したいしね」
そんなことを言いながら私たちは海に向かった。
価値が感じられないとか言ってるけど何回見ても海は綺麗なものだ。浜風のおかげで夏の暑さも感じないしなかなかいい場所を選んだのでは、?我ながらやるな
「碧衣はちゃんと勉強してたの?」
「うわー、、いきなり痛いとこ突いてきますね蒼さん」
「てことはしてないのですね碧衣さん?」
「それはどうでしょう?」
「ちゃんとしとかないと行きたい大学いけないよ?」
「いやーね?私行きたい大学ないしなんというかよし大学受験だ!みたいになれないのよね、不完全燃焼というか心がずっとモヤモヤしてる」
「うーん、そのモヤモヤの正体が分からないとなんとも言えないなぁ、」
「えっとー、なんて言うか、もっと高校生活ってキラキラしてるものって思ってた。したい行事とかもいっぱいあった。でも全部なくなっちゃった。何言ってもできないってのは分かってる仕方ないのも分かってるよ。でもさ、私たちの大切な3年間は返ってこないわけだし。もっと青春したかったなーって」
コロナのせいでなくなったり形の変えた行事しか体験出来てない全部か不完全燃焼だったのだ。
コロナがなければこうゆうのが出来たのに、あーやって出来たのにと、ifのことばっかり考えてしまう
「確かに考えてたのとは違ったかもなー、あと私は高校生って大人かと思ってた」
「ほお、そういいますと?」
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