愛する人、可愛い人、大切な人、側にいた人、中心にいたのはNTRを許し続けた男

始まりは終わりから〜流れ星は遥か彼方に流れたのだから、僕と俺はハッピーエンドで間違い無い

 バイクのエンジンをかける、ライブ会場を後にする。

 それにしても嬉しかった。


 騒がしいのは嫌いだし…俺も彼女から見れば星空の一つである事を知りに来ただけなのだ…それでもまぁこんな嬉しい事はない…勘違いかも知れないけどね…


 可愛がっていた後輩の夢が叶い、皆が夢を見ている中で、愛する人が一瞬だけでも俺だけに向けてくれた。


 一年半、すれ違い愛し合うには永すぎた。

 12年、心の距離が離れるには永すぎた。

 


 過去にも未来にも繋がらない永遠しゅんかん、確かにそこにあったであろう言葉では無いナニカ。

 俺はそれを胸に夜の街を走り出す。


 妹と幼馴染が待っている、クリスマスのケーキを買ったんだ。

 生まれて、たかが17年…それでも俺は…今、幸せだ。


 脇から高級車が出てきた、顔が見えるよ?必死な顔がさ。


「アアアアアァァァタロァアァアァァァァ!!!」


 だからよ、そんな必死な顔でアクセルを踏むなよ?こういう時は頭が回るって、遅くなるってホントだな。分かるぜ?お前も俺と同じだったんだな、手に入らないのに必死になって、なりふり構わず手を出して、叶わないから傷つける。だけどそれでも手に入らないから、とにかく周りを傷つける。だけどなぁ、お前の気持ちも分かるんだよ、だから恨めねぇんだ。ざまぁなんてしないぜ、それに孤独なんか怖くないんだよな、ただよ、ただ離れていくのが悲しくて、指からこぼれ落ちるのが寂しくて、諦めきれず掴もうとした、だからアクセルを踏むんだよな?俺も同じだよ、平気な振りしてアクセルぶん回して、傷付けて逃げてそれでも欲しくてさ、ここまで来たんだよ。そして今日はクリスマス!クリスマスなんて最高だ、誕生日なんかなくてもさ、プレゼントがなくても!記念日なんかなくてもさ、特別な事が無くても、どうしょうもねえクズな俺でもお前でも!この街が!世界が祝福してくれるんだぜ?なんて素晴らしい日だよ、だから追い詰められた顔するなよ?不安な顔するなよ?悲しい顔するなよ?他の知ったような顔してた奴らより、お前の魂が燃えてるぜ?俺が見といてやるからよ、お前の情熱だ、お前だけの情熱だよ、だからしっかり踏め。後悔がないように、笑って踏み込め。


最後まで俺が見と        ど

   さ    い        け

    ら    て        る

     か  や        が

       る        や

ちぎ る      ぐるぐる周り 

  れ   みんな だ す

         俺 イ  きだ

シ  あ  し  る―――――――――――

  ア  い  て

 


 地面?身体、動かんね こりゃ


俺の愛車 サヴェージ400 見える


 お前の車も 俺の単車も 燃え てら バイク…廃車  かな…ゴメン…ね   鬼頭 くん


 全部 赤 だ 火と 眼の前と 地面に拡がる 赤 情熱だな お前と俺の


 そうそう みんなに 手紙 書いた んだよ

 抜け出せ そう なんだ おれ


 あい色の サ ラ ずっと おうえ ん して るぞ ファ ン だか ら な


 あお色の メグ ミ ずっ と いっ しょだ かわい い おれの いもう と


 とう色の らん こ そばに いてくれ て ありがとう しあわせの たまご だい じ にな



 そう シア… シア… 好き だ もう どうでも いい よな しあ シ ア  どう なっても いい しあ しあ しあぁ タロァ って よん で


「し……………あ………………た……ろ………ぁ………………」 


 あ…流れ星…





※ここまで読んでいただきありがとうございます。

分かりにくい話かも知れませんが本編?開始です。ファンタジー要素はありません。が、壊れている人間とも言えるので何とも言えませんが。

 矛盾や疑問があればコメントで教えて頂けば改訂、説明致します。また、感想お待ちしてきます。

 

よろしくお願いします。

 

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