第11話 レベルアップ再び


(あのちょっと大き目な蚊は魔物なの?)

そんな疑問が頭に浮かんだ


(ワタシ結構な数、倒したよね?)

(もしもあのデッカイ蚊が魔物だったら、経験値的なモノ、結構稼いでんじゃない?)


ここは確認せねばなるまい

「ステータス!」



Lv.5


HP 1600

MP 1600

攻撃 160

防御 160

魔力 160

速度 160

幸運 160


スキル

 【言語理解 Lv.5】

 【インベントリ Lv.5】

 【買い物履歴 Lv.5】



「やった! 結構レベルアップしてる!」


レベル2から一気にレベル5まで上昇していた

そしてやはり、ステータスの各値はレベルアップと共に倍になるようだ


「うふふん、ワタシのステータス、結構やるようになってきたんじゃない?」

桁が上がったため、かなりマトモな数値に見えるステータスの各値

(もう、モブキャラとは呼ばせませんわよ!)


ん?

モブって何だっけ?


いつものように、頭に思い浮かんだ言葉の意味が分からなくなり、頭の上に疑問符をつけるワタシだった



そしてもう一つ確認せねばならない事柄

ワタシの唯一の武器であり生命線

【買い物履歴】画面のチャージ魔力量を見れば、何と【36540】


「すごい! 一気に36400ポイントも増えてる!」

倒した蚊の数が多かったからなのか、それとも蚊1匹当たりの魔力量が多かったからなのか

どちらにしても極貧状態だったチャージ魔力量という名の懐具合は、何とかひとごこちついた感じである


「ヤフー! これでお買い物ができる!」


欧米かっ!

そんなツッコミをされそうな喜びの雄たけびは、女の子特有の可愛らしい声色の響きだった


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る