27話 2回目の晩餐会
前作の極秘試験は、晩餐会を指していたのでしょうか?皆様は、どう思いますか
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「暑いからこの服着たくないんだよ。しかも前よりも、着る枚数が多いからもっと暑いんだよ。はぁ~」
「確かに、暑いな。それに前回は子爵家の権力の象徴だったけど今回は、帝国全体の権力の象徴だからね。だから掛けられるお金は、多いから前よりも1枚1枚の生地は薄いけど、その分着る枚数が多いから結果的に暑くなっているよね。」
2人が、話していると
「2人とも、セタース子爵が用意した服も綺麗ですが帝国が用意した服も綺麗ですね。2人なら、何でも似合いそうだから来週くらいに色んな服を着せてみたいくらいだわ。」
(こんな暑いのを何回も着せられては、脱がされるのなんて嫌だ)
2人の心が拒絶を起こした。着たくないが、断ることに慣れていない2人は
「「来週ではなくて、いつかしましょう。」」
っと、先延ばしを選んだ。
先延ばしを選んだ2人だが、まさか着たくないとは思っていない侍女さんは、今は帝国庇護人になったばかりで忙しいから暇なときに“着たい”と受け止めてしまった。この3人のやり取りが、リーターとシェーンを襲うことになるとは、3人は思っていなかった。
「リーターとシェーンそろそろ行くわよ。」
と、階段の下から響いた直後リーターとシェーンの洋服を着せ替えていた侍女は、
「二方共お嬢様は当主に、なっても変わらないようで申し訳ございません。私は、あのように大声で人の名前を呼んでいいと教えて訳では、無いのですがね。まあでも来週には、治っているはずなのでご安心ください。そろそろお嬢様の言う通り出ないと、晩餐会に遅刻してしまうので行ってください。」
と、笑いながらリーターとシェーンの退出を進めた。後日フローラは、その侍女に1日中怒られていたのは、セタース子爵邸の誰もが知る話である。
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