勇者がいなくなった世界で友達探し

２６話 極秘試験

０２６

　はぁぁ～　　　　　　はぁぁ～

　っと、嵐の様に現れ要件を伝えた後直ぐに領地の魔物駆除にへと嵐の様に去っていったセスタース公爵と、終始ニコニコしてシェーンの反応を楽しんでいたセタース子爵の事フローラにセタース子爵庇護人から帝国庇護人に変わったこと伝えられ、ため息をついていた。

　一方、帝国庇護人がどんなものか本当は余り分かっていないリーターは、フローラの叔父様…じゃなくてセスタース公爵が、執務室から去った後去ろうとした時にフローラに渡された、帝国庇護人に関しての資料と何が変わるのかなどが書かれた、何十枚にも及ぶ紙束を一枚一枚丁寧に読んでいた。

　～しばらくして～

　帝国庇護人に格上げ有れたからと言って、何かをしなければいかないというわけでも、ないので今まで道理朝は、セタース子爵の私兵との手合わせ。昼は、セタース子爵邸内の散歩や2人の手合わせ。夜は、お風呂や読書をしていたがある日リーターとシェーン宛に、１０日後の行われる、セスタース公爵が主催する夜の晩餐会の招待状が、届いた。セスタース公爵の夜の晩餐会の招待状を読んだシェーンは、直ぐにフローラへ自分とリーターに“ワルツ”を教える講師が欲しいと頼みに行った。

　シェーンが持ってきた、セスタース公爵家の招待状の話を聞いたフローラは、通常は１月(３０日)前には来る招待状が、１０日後と余りにも近すぎる晩餐会への招待状にビックリしていたが顔色一つ変えずに、リーターとシェーンに“ワルツ“の講師を手配した。

　それからの１０日間は、とても大変だったセタース子爵の私兵に訳を話し手合わせを止めさせてもらったりして、３の鐘(朝10時)からお昼の休憩を1時間のみの休憩で７の鐘(18時)まで、セタース子爵邸の一室を貸し切ってワルツの練習に励んだ。時々、差し入れを持ってきたフローラとも踊ったが、ほとんどの時間をそれぞれの“ワルツ“の講師と踊っていた、シェーンとリーターは体格差で見下ろされる感じになるので疲弊しきっていた。

　～2人の話～

　「本当に大胆なことをするわね。」

　「別に私だって、好きであんなことをしたわけじゃないからな勘違いするなよ。」

　「分かっていますわ。お父様がご命令を出されてのでしょう？」

　「そうだ。じゃなきゃ流石に家名を落としてまであんな事は、やらないよ。」

　「あら。私になら大丈夫だとおもっていたのでは、有りませんでしたの。」

　「別にそういう訳ではないよ。“たまたま“こうなっただけだよ。」

　「なかなか面白く進みませんわね。」

　「もう、何十年も見守ってきたからな。何を考えているかなんてわかっているさ。」

　「そうでしたわね。“あれ“はどうなると思いますか？」

　「私は、面白くなると思っているよ。そろそろ