22話 子爵邸での生活の裏で1
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私の名前は、ティオナスです。私は、セタース子爵家にお仕えする筆頭執事です。私の隣にはセスタース公爵家の筆頭執事のブトメシュです。セスタース公爵は、帝国の王都軍・南方軍を率いて北方の方へ遠征に行っているため、リーターとシェーンの監視に執事を置いて行ってくださったのです。
正直、自分1人で2人を監視するのは、自分の“スキル“があってもきついのでとても感謝していますが、公爵家の方が妻も子も居るのにホイホイと遠征や戦争・魔物の駆除など死ぬかもしれない任務に良くし周りもいくなと思っています。万が一お嬢様が、私兵や帝国の兵を率いて遠征をしたいとお嬢様が言い出したら、私は絶対に止めるのでお嬢様は、きっとセスタース公爵のようにはならないでしょうが。
おっといけません。リーター当家庇護人とシェーン当家庇護人の監視を忘れていました。話をもとに、戻して我がセタース子爵邸の離れに、止まっているリーター当家庇護人とシェーン当家庇護人の監視を引き続き、行おうと思います。
と、監視を開始しようとした時ブトメシュ執事に今まで監視した情報を聞いてきたので私は
「もう私が監視し始めて3日目ですが、正直とても面白い監視結果が出ています。」
と答えた。
ブトメシュ執事が、何が面白かったのかを聞いてきたが、私はブトメシュ執事の能力が知りたかったので
「御自分で確かめてください」
といったらブトメシュ執事は、笑いながら
「自身がないの~」
っと言いながら私のスキルの上位互角を使ってきやがった。しかも私が気づくようにしてある中々面白い爺さんだ。
ブトメシュと監視を始めて2日目爺さんは、1歩も動かずに観察している。さすがの私も、1日に1回ほどは動かなくては体に負荷がかかりすぎていけないのに、爺さんは、自分のより負荷が掛かるくせに自分よりも動いていない。私は、自由闊達なセスタース公爵よりもこの本気を出せば、Bランクの魔物を1人で討伐できそうなブトメシュ爺さんの方が気になった。
監視対象のリーター当家庇護人とシェーン当家庇護人は、変わらずおかしな行動をしていた。リーター当家庇護人の方が劣るがどちらも、一流の貴族家の子供並みに礼儀作法が出来ているが、シェーン当家庇護人の方が、わざと下手に演じているように見える。もしかしたら子爵ましては王系の子爵のお嬢様よりも出来ているかもしれない。
ほかにも…
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