20話 珍しい子供たち(セシスタース=ホノグス帝王視点)


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 久しいな我が読者たちよ。偶々晩餐会が、早く終わったので可愛いフローラの晩餐会で話したリーターセタース子爵家庇護人とシェーンセタース子爵家庇護人、との会話を聞いて貰おう。


 我は、初対面の人間に対して必ず“正義とは何か”と聞くのじゃがリーターセタース子爵家庇護人は、

 「正義ですか。私は、正義なんてないと思います。だってどんな人でも正義は、異なる物であるだから、戦争や争い・略奪が起こると自分は思っています。自分は、山賊に自分の全てを奪われましたが、それも山賊たちにとっては山賊なりの正義が有ったから自分たちの村を襲ったのでしょう。なので私は、あの日から正義を持つことをやめました。」

と答えたのじゃ。


今まで、何百回と同じ質問をしてきたが初めての意見じゃった。そしてリーターセタース子爵家庇護人は、知らないとは故、晩餐会の参加者は全員貴族なのに、王都周辺の治安が悪く、自分の村が襲われたと言ってきたのじゃ。その時は、国の最高指導者として、そして自分が死に子を失たリーターセタース子爵家庇護人の家族とリーターセタース子爵家庇護人を私とサンに当てはめてしまったのじゃ。

我じゃったら立ち直れないくらいのショックな中で、彼の瞳の中には何か引き寄せられるものを感じたじゃ。


更に、不思議なことに未だぼけていないはずなのにシェーンセタース子爵家庇護人がサンに似ていたのでつい

「サン」

と呼びかけてしまったくらい似ていたのじゃ。


 そんな不思議な2人に私は、何かを感じたので私はリーターセタース子爵家庇護人やシェーンセタース子爵家庇護人を上院会に邪魔されないように準帝国庇護人にするために、セタース子爵(孫)とセスタース公爵(長男)を呼び準帝国庇護人への推薦をおねがいしたのじゃ。

 そしたら2人は、帝国において最上級の帝国庇護人への推薦を進言してきたのじゃ。冷静な2人がそろって帝国庇護人に推薦するとはと、びっくりしたが2人がセタース家での過ごし方の話を聞いているうちに納得したのじゃ。

 きっとどちらも、元貴族家の家族であることが容易に想像できたからじゃ。


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