17話 身元保証人
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「何故セタース子爵家の執務室に、セスタース家の当主セスタース=フッシュ公爵がいらっしゃるのですか。普通他家の貴族それも格上の当主を迎えるときは、応接間で迎えるのが貴族の常識なはずでは。」
とフローラ子爵にシェーンが問うと
「それは、問題ない。何故なら、セタース子爵は私の姪だから作法など、どうでも良いのだ。」
と、笑いながらシェーンの質問に答えるフッシュ公爵に驚くシェーンの、顔を見たフローラ子爵は笑い始めた。そして
「当家庇護人シェーンとリーターは、当家庇護人から帝国庇護人へと変わります。」
とフローラ子爵は、未だフッシュ公爵の発言に驚いているシェーンと、リーターに言い放った。次の瞬間、2人の「え~~」と大きな声が執務室に響いた。
直ぐに元に戻ったシェーンがフローラ子爵とフッシュ公爵に尋ねた。
「何故、僕たちが帝国庇護人なのですか?帝国庇護人とは、国王が自ら指名をし他国の亡命王族や帝国に訪問している他国の王族に適用されるはずの制度ですよね、稀に帝国の貴族も該当する方が居ると聞いたことがありますが。」
「そうね。シェーンの言った帝国庇護人の知識は、間違っていないわ。でもねシェーンは、1つだけ帝国庇護人の制度について知らないことがあったわ。それはね、国王が自ら指名又は帝国貴族で帝国庇護人2人以上の推薦が、有ればその人も身分を問わず帝国庇護人になれるわ。だから、ここにいる私、セタース子爵家2代目当主セタース=フローラ子爵帝国庇護人と、セスタース家公爵家初代当主セスタース=フッシュ公爵帝国庇護人の、2名の推薦によりシェーンセタース子爵家庇護人と、リーターセタース子爵家庇護人を帝国庇護人にすることが出来るの。」
「帝国庇護人の推薦はとても嬉しいですが、何故孤児の自分たちが帝国庇護人に推薦されるのかお聞きしてもいいですか?」
「それは、…」
「フローラ子爵私から、伝えるので聞いていろ。」
「お願いします。フッシュ公爵。」
と少しだけ、セタース=フローラ子爵とセスタース=フッシュ公爵の間に、重い空気が流れたがその中でフッシュ公爵が、喋りだした。
「セタース子爵家が保護した後、シェーンセタース子爵家庇護人・リーターセタース子爵家庇護人の、身辺調査・行動監視をあの日玄関で別れた時に渡したそのペンダントで、行っていたのが、シェーンセタース子爵家庇護人の教養は、この帝国内でも、侯爵家の跡継ぎもしかしたら公爵家の跡継ぎにも匹敵するほど精錬された仕草や剣術を、見たら帝国一の学校を進めたいと思ったからだ。」
「僕は、何で帝国庇護人になれるのですか?」
と何時もより緊張した声でフッシュ公爵にリーターが聞いた。フッシュ公爵は、
「それはだな…」
今回は、用語が多いのでもしかしたら読みにくいかもですが、登場人物にとって大切なものなので、そういう物でと思ってください。
字数がオーバーしてるのでリーターが帝国庇護人に選ばれた理由は、又土曜日のお話で更新します。
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