15話 初めてのお食事会1
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「今晩はセタース家が主催する晩餐会にご参加頂きありがとうございます。初めになりますが、私セスタース=フローラ救出の為に自軍を率いて捜索をしてくださった皆様に感謝するとともに、人攫いから救ってくれた私の後ろに居る2人の少年に感謝をし、初めの言葉とさせていただきます。最後に、皆様短い時間ですが是非この晩餐会が皆様にとって良い、ひと時となる事を願っています。」
と初めにフローラが参加者全員に向けての挨拶があった。リーターたちは、貴族の服を着貴族に準ずる格好をしていた。
「なんでシェーン皆、こんな動きにくい服で来るのだろう。前の僕達みたいに、もっと動きやすい服装にすればいいのに。」
「リーターそれもそうだけど、貴族が主催する晩餐会や、集まりはドレスコードが、有るからこういう服を着なきゃいけないんだ。それにな服の煌びやかさや、豪華さによってその貴族家の権力を表す物だから皆動きにくくても、自分たちの家の権力を表すために煌びやかさや、豪華さを重視した服を着てくるから皆こんな動きにくい服を、着てくるんだよ。今は、リーターも僕もセスタース家の権力の象徴になっているんだよ。」
「こんな動きにくい、服にそんな意味があったんだありがとう。ずっと前から思っていたけど、シェーンは物知りだね。」
「ありがとうリーターも将来この位の知識なら学ぶさ。」
2人で喋っていると、
「君たち久しぶりだな。」
っと、人攫いとの戦いの後保護してくれた、王都軍のセスタース=フッシュ中将に声をかけられた。
「あっお久しぶりです。セスタース=フッシュ大将様」
「今は、軍人としてではなく、貴族としているからどちらかと言うと、フッシュ公爵様かな。でもこの場合は、君たちもスタース家の来賓だから今は、君たちも貴族階級の関係者になるから私の事は公爵かフッシュ公爵それとフッシュ様のどれかでいいと思うぞ。」
「そうなのですか。そしたら、美味しい“味噌汁”が沢山飲めますよね。」
「毎日いくらでも“味噌汁”は、飲めるぞリーターセタース王都子爵家庇護人。」
「今の僕の名前って長いですねセタース王都子爵家庇護人って。」
「そんな長い単語にも1つ1つ意味があるのだ。家名はどこの貴族家所属かを表し、子爵家は子爵の関係者であることを表し、庇護人はその貴族家との関係を表しているんだ。だから自分の名前をもし、この晩餐会中に名乗ることが有ったら覚えておきなさい。そして何があってもセタース家の品格を下げない為に、ここには絶対に居ないが今後もし晩餐会に呼ばれる機会があったら、その時に貴族と対立してはいけないからな。」
「ご忠告に心痛みますセスタース=フッシュ公爵様。」
「長い名前にも1つ1つ意味があるんですねフッシュ公爵」
次回に、続きます。
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