14話 晩餐会へご招待
014
~ブトメシュの考え~
何故フッシュ様は、シェーンという金髪なんかの話を聞き、更にはあの魔法具をあの少年どもに渡したのだろうか。まさか…いやそんなはずは、ないフッシュ坊やは、盗賊に襲われて行方不明だ。
~セタース=フローラ王都子爵家~
セタース=フローラ王都子爵家の離れにある1室を借りて、2人で過ごしていたリーターとシェーンに子爵家の使用人がやってきた。
「ご当主がお待ちです。夕食の前にご当主と事務室でお話しください。」
「分かりました。リーター今大丈夫でしょ?」
「うん。大丈夫だよ」
「では、今から向かうことは可能でしょうか?」
「今からですか?大丈夫ですよ」
と使用人は笑いながら言った。
「リーター行くよ。それと以前話したセタース=フローラ子爵とのお約束に関して大丈夫だと伝えといてください。」
「分かりました。後でお伝えしておきますね。それでは失礼します。」
と言い残して廊下の奥へと姿を消した。その後リーターとシェーンは、使用人が去った方向とは真反対の方へと歩き出した。
「ねえシェーンこのお屋敷って大きいよね。他の貴族のお屋敷もこんなに広いのかな?」
「そうだね他の貴族の方がこのお屋敷よりも、もっと大きいかもね。」
と2人で話しているとフローラの執務室の前に着いた。コンコンと、シェーンが2回扉の豪華な扉に飾ってある飾りを扉に打ち付けて鳴らした。すると中から
「2人とも入って~」
とフローラの声が聞こえた。
2人は、入ると部屋に立ち込める甘い匂いに気が付いた。
「この匂いって何の匂い?シェーン分かる?」
「多分砂糖だと思うけど詳しい事は、フローラに聞いた方が良いと思うよ。」
「それもそうだね。ねえフローラ、シェーンは砂糖の匂いって言っているけど、この匂いは何の匂い?」
「ああこの匂いはね、シェーンが言っていた通り紅茶に入れる砂糖の匂いよ。それにしてもシェーンは余り砂糖の匂いを知らないのに良くわかったわね。」
「そうですね。昔かいだことが有ったので分かりました。」
「そうなの。シェーンはすごいわね。所で本題なのだけどね、明日私を救ってくれたお礼のパーティーをこのセタース子爵家で行うのだけどあなた達も参加してくれない?」
「明日ですか?どんな貴族様が来るのでしょうか?」
「お招きしてある家族は、セスタース家やセルンタース家などよ。」
「ねえシェーン楽しそうだから、参加しよう。」
「そうだね。フローラ王都子爵私たちは、明日行われるパーティーに伺います。」
「分かったわ。リーターとシェーン参加して下さってありがとう。」
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