13話  あなたの名前は

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 人攫いの親方は、剣の基本の技を崩し感情的に攻撃してきたのでシェーンには、余裕ができたがその分スピードが上がったので、1回の攻撃が致命傷になりかねなくなっている。リーター達も、シェーンに加勢したかったがリーター達の本能が“今は加勢する時ではない”と判断していた。


 一方、短剣でサーベルを相手しているシェーンは、 


(隙だらけのはずなのに、何故か隙が見当たらないそして剣が早い段々剣の太刀筋が、見えにくくなっている。その内殺られるのは、俺の方だ早く誰でもいいからこの男の行動を一瞬でも、止めてくれ。)


 と、思っていた


 それから直ぐ、街道でセタース=フローラ王都子爵家令嬢の捜索をしていた、帝国軍によって人攫いの親方とシェーンが眉間を貫いたことで、死亡した人攫いの若者の死体も回収された。


 


 その後、シェーン達は、直ぐに解放されるかと思っていたが王都子爵を探していた帝国軍に予備止められていた。それから、しばらくすると他の兵士たちよりもだいぶ強そうなオーラを身に纏った、帝国軍の兵士がやってきた。その兵士が入ってきたとたん、シェーンが一瞬少しだけ動揺したのが分かった。


 それからその帝国軍の兵士は、こう言った。


 「私は、近衛騎士団団長で王様の側近であるセスタース=フッシュだ。そこの金髪の少年名は、確かシェーンといったな。それでは、シェーン幾つか質問をしてもいいかな?」


 「はい、構いませんセスタース=フッシュ様」


 「感謝する。それでは、初めに君の両親の名を聞きたいのだが」


 するとその、セスタース=フッシュの側近たちはざわめきその中から、側近のような方がセスタース=フッシュに


「フッシュさまギルド所属の人の過去や経歴の詮索はご法度ですよ。いくら王系公爵であってもギルドを敵に回すのはいかがなものかと。」


すると、セスタース=フッシュは、


「そうであったブトメシュ確かにな少年たちよ、ギルド所属の冒険者かな?」


「リーターも私も冒険者ではないですよセスタース=フッシュ様。」


「そうか。ではシェーン質問の続きをしようか繰り返しになるが、君の両親の名を聞きたいのだが。」


「私の父の名は、ミカオ母の名はイーボです。」


「それは、誠か?」


「はい、誠です。」


 と、強く頷いたが長い間一緒にシェーンと過ごしてきたリーターには、そうは見えなかった。この時ふとリーターは、シェーンは何故孤児院に入ったのだろうと思った。


 


 その後、安全な街道を王都子爵家令嬢捜索部隊に、護衛されながら王都へ着き子爵家の離れへと移動した。


子爵家令嬢捜索部隊との別れ際にリーターとシェーンは、セスタース=フッシュに別々の高そうなペンダントを貰った。


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