10話 物語終了!?


010


「私は、セタース=フローラ。表向きは母がセタース家の当主ですが、実際は私が現当主です。この賊達は私が当主なのを知っていました。私が当主だと知っているのは…」

「あっ。親方、前に捕まえられずに逃がしたガキ達が居ますよ。」

「俺は、あのクソガキを捕まえてくる。お前は、ここを見張ってろ絶対にこいつを逃がすなよ。」

「りょ了解です。親方。」

と前からこんな会話が前から聞こえた後、私が監禁されている馬車が止まりました。何やら見張りは1人だけになったようですね。相手が丸腰だったら、女の私でも短剣を持っていますし、貴族の当主なので多少の剣術を使えるので倒そうかと思い、鉄格子からそっと外の見張りを見ると…

やっぱダメでした。見張りは、当たるととても痛そうな大きな刃物を持っていましたしかも、その刃物棍棒みたいに叩いて倒すやつじゃないですか剣で切られるのよりも痛そうなので今は、痛い思いをしたく無かったら何もせずに助けを待つのが吉でしょう。


~その頃リーター達は~

「なんだぁ坊主達“味噌汁“がそんなに好きなのか。」

と、不味い“味噌汁”を美味しそうに食べるリーターの姿を見た、スラムの人たちから貰った“味噌汁”を1杯又1杯とすごい速さで“味噌汁”を飲んでいました。


ふぁ~美味しかった。グレイターさん達“味噌汁”をくれて、ありがとうございました。

「お、おう。そんな“味噌汁“で美味しかったなら良いぜ。」

「とっても美味しかったです。ありがとうございました。」


その夜、突然寝ていたリーター達の背中に、熱い物が走った。そして頭の上から、

「見つけたぞ、クソガキたち。」

そこでリーターとシェーンの記憶は消えた。


「うっ」何でこんなに、背中が痛いん?あっ知ら無い奴に殴られてそうだシェーンは、シェーンは大丈夫か。

「だ大丈夫ですか?背中痛そうですが。」

「シェーンを知らないか?」

 「シェーンかは分かりませんが、この赤髪の子がシェーンですか?」

 「シェーン大丈夫か?そこの人、シェーンは死んでないよね?死んでないよね?」

 「耳元で大声を出すなリーター煩いってなんでこんなに背中が痛いの…あっ、そういえば知ら無い奴に殴られて気を失ったんだ。又、大切な人を失う所だったよ。」

 「ウフフ、お二人は仲が良いのね。自己紹介が遅れたけど、私の名前はセタース=フローラ王都子爵家の跡取り娘です。」

 「次期王族子爵家の跡取り・・・最悪だ」

 と隣にいるリーターでさえも聞こえないような声でつぶやいた。

 「シェーン。王都子爵家って何?偉い人?」

 「そうだよ。王都子爵家は貴族の一員だ。」

 

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