9話スラムでの暮らし
009
リーターとシェーンは、鍛冶屋の叔父さんのガスナーさんにスラムでの生活を進められスラムでの生活を始めた。
「ねぇーリーター」
「うん?どうしたのシェーン?」
「孤児院とスラムどっちが過ごしやすい?僕は、こっちの方が好きかもなって思うよ。だって、年上にご飯を取られることもないし、スラムでのリーダーのグレイターさんとかスラムのみんなは、優しいからね。」
「うーん。確かに、シェーンの言ったことは分からなくもないけど僕はベッドが有ったから、孤児院の方好きかな?でも孤児院にも村にも無かった物が、王都には沢山あるから僕もスラムの方が好きかも。 「おいチビども、昼飯の時間だぞ」
「あっもうそんな時間。グレイターさん、ありがとうございます」
「チビども沢山食っておけよ。」
「リーター何であんなに、やさしくて強い人がスラムにいるんだろうね。」
「今度聞いてみたいね。」
「そうだね。リーター」
「あっ。早くしないとお昼の配給始まっちゃうから行くよシェーン。」
「そうだね配給が無くなる前に、早くいこう。」
配給所へ行く2人の後ろ姿を、物陰から見ていた人がいたことは未だ2人は知らない。そしてそいつら、リーター達の運命を大きく左右するとはだれも思っていなかった。
「もーい!シーン今日は“みほしる”だよ。」
「リーター食べながら喋るなんてお行儀が悪いよ。」
「御免って。でもお味噌汁美味しいよね。何と言うかこの濃い味が他の野菜とかと、合うからいいよ ね。」
「そうだね。確かにリーターのいう事もそうだけど、若かったり強かったりとするホーンラビットで作る、“味噌汁”はもっとおいしいってグレイターさんが言っていたよね。」
~王都の近くで~
「敵襲だ~姫様を賊から守れ!」
「そんな剣で私に勝てるとでも思いかね?剣の太刀筋が見える位遅いんだよ。」
「グハッ早い、見えなかった。」
「ウトッヒ様~」
「余所見は、行けないな~。お手手が、お留守だぜ護衛さん。」
「ハッ。剣がない。」
「サヨナラ護衛ちゃん。」
剣を地面に叩きつけられ丸腰だった護衛の断末魔さえも出せず、息絶えた。
「後は、お嬢ちゃんだけだ。」
「私を、誰とだと心得ているの、こんなことして許されるとでも思っているの」
「そりゃ知っているぜ。表向きは子爵家セタース家の長女だが、名前はセタース=フローラ子爵」
「あなた方何故、私の本名を知っているのその剣術といい一体あなた達は、どこの差し金ですの。」
「あの方の元へ行ったらいやでも分かるよセタース=フローラ子爵。」
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