6話 シェーン視点のリーター

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 ある日、自分の孤児院に新しい子が入ってくると伝えられたから、皆楽しみにしていたんだけど僕は、みんなよりも楽しみに、していたんだ。だって僕が今まで新しい子だったからね、自分より新しい子を迎えることが楽しみで仕方なかったんだ。

 

 でも孤児院の先生から新しくこの名前と理由を聞かされてぞっとしたのを覚えているんだ。自分だったら、ある日山賊に村が襲われ、子供まで全員殺されるなんて、きっと耐えられないと思う。

 自分もとある悲劇が原因で孤児院に入ったけど、リーターっていう子の方が何倍もかわいそうだと思った。

 でもね新しく入ったリーターの目には、絶望や憎しみではなくて希望に満ち溢れていた、リーターの姿を見たら、”リーターとならどんな困難も超えられる”と思った。

 それに、リーターはどうしたら友達になれるかと、色々迷っていた僕に真っ先に声をかけて、向こうから友達になってくれた勇気とかも好きだから僕にとっては、初めての友達でもあるリーターは、優しくて勇気があるがあるから僕は大好き。そんな大好きなリーターと僕は、一緒に生活したんだ。

 

 リーターとの日々は混乱や驚きの多い日々だったんだ。中でもある日リーターがリューマンさんに剣を習い始めたときは、僕以外の孤児たちもびっくりしたのはよく覚えていたけどだけど、僕も不思議とリーターと一緒に剣術を習い始めたんだよ。

 でも、何故かリーターの方が圧倒的に早く上達して行ったんだ。


 僕はある日悔しくて夜にこっそり練習をしようと思い中庭へ行った時にリーターが居たんのには、びっくりしたけど僕は、何でリーターの上達が早いかがわかったよ。お昼の練習でへとへとのはずのリーターは、夜も1人で練習していたんだ。

 それからは毎日、夜な夜な2人で秘密の特訓をしたんだよ。

途中で孤児院の職員に見つかって怒られたり、辛かった日もあったし何より、剣術を教えてくれたリューマンさんがギルドに引き抜かれて居なくなったけど、リューマンさんに教えられたように、2年間も一緒に毎晩倒れる位まで、練習をしたんだ。

 

 そしたら、2人とも王都軍の新兵位ぐらいの強さにはなっていると思うよだって交流会で王都軍の人倒したからね。

 リーターが、孤児のあこがれでもあった王都軍の兵士を切っていく姿は、カッコよかったし綺麗だ。

 でもリーターも、12人目の”中佐”って言う50代くらいの人に倒されたんだ。でも、リーターもだいぶ強かったから王都軍の周りの人達は、「中佐大丈夫ですか」とか言ってたけどその新兵の中佐という人よりもリーターの方が何倍も強かった気がした。

 でも僕は“大尉”っていうリーターが倒した人に、完敗したけどいろんな人と剣で戦えて楽しかったからそれでいいと思った。

 将来自分がリーターが倒せなかった“中佐”という人を剣で倒したいという新しい目標ができたんだ。

 今はその目標をかなえるためにこれからも剣を鍛えようと思えた。


 「おじちゃん何読んでるの?」

 と扉の前から声がした。



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