5話孤児院の生活


005


村が襲われ孤児院に入ってから1年が過ぎ9歳になった1年もたつとリーターにも友人が増えた初めは憐れむような眼・同情のような眼・興味があるような眼色々な感情が詰まった目で見られ苦しかったリーターだったが剣術を孤児院の庭でやり始めて時からいろいろあった目線がほとんど興味のある子供たちの目に変わった。


リーターを見て剣術をやり始めてみた子・剣術の見学をしている子など日に日にリーターの回りの友達の輪は広がっていった。

それを快く思わない子もいて陰湿ないじめを受けることもあったがリーターが孤児院に入った日に仲良くなった少年シェーンの助けもあり難なく生活が遅れていた。


リーターは少しずつ増える友達と話しながらヒョウキィーやフリッジとの思い出を思い浮かべ考えていた。


そんなある日リーター達に剣術を教えてくれていたリューマンがとあるギルドチームに入ることになった。リーター達は悲しかったが孤児にとっては最高の事でもあったのでリューマンをリーター達も笑顔で見送った。リーターはリューマンを送り出した後ベッドの中でリューマンに剣術を教わっていたときに休憩の時間聞いた王都の様子がふと気になったのだ。


リーターは孤児院の外がどのようになっているのかを見るために毎日夜な夜な孤児院脱走計画を立てていった。


―さらに1年後—

リューマンが孤児院に居なくなっても毎日欠かさず剣術の練習をしていたリーターは王都軍の新兵並みに剣術が上達していた。

空は月が所々薄い雲に隠れていてきれいな月明かりの夜だった。

孤児院脱出の計画実行の日リーターはシェーンと一緒に孤児院を抜け出した。



~とある国の孤児院~

   孤児:ヒョウキィーボール取ってくれない?

ヒョウキー:うんいいよ、その代わりに僕も入れてくれない?

   孤児:えっ。ヒョウキーもボール遊びできるの?

ヒョウキー:うん昔ねリーターや...

   孤児:ヒョウキーどうしたの?

ヒョウキー:ううん。何でもないよ。そう昔友達とよく遊んでいたから僕もボール遊びできるよ。

   孤児:じゃあ一緒にボール遊びしよね。

ヒョウキー:うん。


ヒョウキーの元気な声が空に響いた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る