2話魔物殲滅

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 王都を離れて早4日、制圧ポイントあと2日程で着く地域にまで私率いる、対魔物軍2000名+勇者様は、来ていた。

 今回の兵2000は、全てが対魔物に特化した兵で構成されておりさらには世界中で1人ずつしか現れず世界最強と言われる勇者様と一緒である。なので失敗の言葉など、我々対魔物軍にはない。

 

 しばらくすると本隊より、2時間ほど先を行く偵察部隊から”約5㎞先総数約100体ランクはF~D魔物の群れは、こちらに向かって移動中”との伝達が、来た。一刻の猶予が無いと思った私は、直ちに各部隊長を私のところに集め天幕を張り拠点を作り、何時でも魔物に万全な状態で対抗できるように、準備を行った。

 しばらくすると、20体ほどのゴブリンと、2体のハイゴブリンとの戦いが、始まった。


 1日目・2日目と、何処の部隊も大量に押し寄せる、ゴブリンに快勝しており損害はほとんど皆無だったため部隊内の士気は、最高潮になっていたが対魔物部隊司令部では何百体の魔物がいるのか、疑問視される声も出てきた、

 それもそのはずである。この2日で、すでに300体前後の魔物を倒しており偵察部隊からの伝達であった、100~200程を優に超えていた更にDランクを優に超える、Bランク相当のリザードマンの群れも出ており援軍を要請してはどうかという意見も多数出ていた。だが対魔物司令官は士気が最高潮に達している今のうちにできるだけ多くの魔物を倒しておきたかったため援軍の案を却下し続けていた。


 3日目Bランクのリザードマンの群れが2隊同時に1つの部隊を包囲する様に出現夜明け前の、寝ている時間でもあった為行動が遅れ、対魔物軍の1角を壊滅させてしまった。この報告を受け魔物の連携と、数の多さから対魔物司令部は、王都に援軍の要請を決意し援軍要請の使者を複数出した。


 4日目・5日目・6日目と毎日連携し出現する様になったリザードマンの群れによる被害によって半分ほどになってしまった。毎日毎日繰り返される魔物による襲撃で対魔物軍は疲弊してしまった。勇者がリザードマンの群れを倒しているが、休まずにリザードマンの群れを、倒している勇者の限界が近づいていることは誰の目でも明らかだった。


 7日目には中央部が”とある魔物”の襲撃を受け対魔物軍は、全滅した。


~王都では~

 インファン街道の魔物討伐隊が王都を出て2か月誰も帰ってこない。魔物の発生地域は、王都から片道1週間ほどの場所なので日が経つにつれ軍部内では全滅という言葉が濃くなっていった。

 しかし勇者様と何度も魔物の群れと戦い少ない手勢でも、常勝であった経験豊富な対魔物司令官率いる対魔物に特化した部隊が全滅とは考えにくいので、魔物の群れを探すのに苦労していて遅いのではという、声や援軍を組み出陣されば良いのではという声が出て軍内は真っ二つに割れてしまった。



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