ミッション3 やること沢山ありますよ

梨沙が選択した『毛繕いしてあげる』は正解だったのか?


ボロネーゼがほうじ茶色のうさぎちゃん…おや、名前が表示された。チョコちゃんと書いてありますね。チョコちゃんに近づき毛繕いを始めた!!


「お~!チョコちゃん、嫌がってないし、これは良い感じなのではっ!?」

梨沙が喜ぶ横で、春奈は「甘いな~」と梨沙の肩を軽く叩く。


『チョコちゃんとの新密度が +1 されたよ』


「え、1だけ!?ま、まぁ…お互い初めましてだし、こんなものか…」

梨沙がゴニョゴニョと呟いていると、チョコちゃんからアクションが!!


『チョコちゃんがボロネーゼにパンチ!』


「えぇえ!?」


『チョコちゃんはどこかに去ってしまった!』


梨沙が唖然としていると、ポンッと音が鳴り、画面に何やら表示される。


『うさ知識 うさぎはハーレム制と言っても、雌の方が強いから、雄は雌に受け入れてもらおうと頑張るんだよ!』


「あー…なるほど。メスは強し…母は強し」

梨沙はそう呟いた。

「そう言うこと。頑張ってね、ボロネーゼの飼い主さん!」

春奈は笑顔でそう言った。



あれから数日後。


梨沙はすっかり『うさ恋』に夢中になっていた。


学校からの帰り、電車を待っている間にせっせとうさぎちゃん達と交流する。

「よしっ!牧草をわけてあげたらマロンちゃんとの新密度が+2!チョコちゃんからも、お返しに1ペロしてもらえる様になったー!」


うさぎちゃん達との交流も大事だが、こちらも忘れてはいけない…


「よ~し!ボロネーゼのお世話タイム~!」

櫛でブラッシングしてあげたり、ミニゲームで運動させたり。

「今日はどのミニゲームにしようかな~」

梨沙が選んだミニゲームは『うさジャンプ』簡単に説明するとハードル跳びだ。

「タイミングに合わせてタップでジャンプ~♪」

即興で作った変な歌を口ずさみながら梨沙はミニゲームをする。

ミニゲームのリザルト画面が出て、ボロネーゼの体力や魅力のステータスが上がったのを確認すると、ポンッと新しい画面が表示された。


『うさ知識 うさぎは、敵から逃げる為に脚力がとても発達しています。幅跳びだけでなく、高跳びも上手なんです!高さ1mであれば、大抵のうさぎは飛び越えられます』


「ほほ~なるほど、なるほど。この『うさ知識』を解放してうさぎ図鑑のページを埋めていくのも楽しいのよね~」

そうこうしている内に電車が到着。

梨沙は意気揚々と電車に乗り込んだ。


このゲームのクリア条件は、『3羽以上のうさぎの好感度を20以上にしてパートナーになること』


今、梨沙のボロネーゼが交流しているうさぎは、5羽。

チョコちゃん、新密度4

マロンちゃん、新密度6

ホイップちゃん、新密度5

ラムネちゃん、新密度5

プラムちゃん、新密度7


まだまだ先は長そうである。

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