第4話 考察3
霧を身体の中に吸収させたからか、何となくだがこの力がどういうものか解ってきた。
俺が感じて解った事は次のとうりだ。
まずこの霧は、地球の力そのもので、パワースポットと呼ばれる場所があることから、その力が強い場所、弱い場所とあるのが分かる。
俺もこんな状態になるまで分からなかったが、この神社がある場所もパワースポットだ。
この場所と住宅街で霧の濃さが違うのはそういうことだ。
そして【地球の力】とは生き物を育む力だ。
人類を含む全ての生物はこの【地球の力】(以後、聖気とする)を体内に採り入れて生きている。
聖気が何をしてくれるかといえば、細胞に関わる全ての事だ。
人は細胞分裂を繰り返し成長していくが、これも聖気の力を利用して行なわれている。
怪我をして自然と治るのも細胞の働きによるものだ。
生物に寿命があるのは身体の最盛期までは聖気を多く吸収して、そこから段々と吸収する量が減っていく事で老いていき最後に死が待っている。
パワースポットに行き、心が洗われるようだとか、元気になった気がするとかいうのは聖気が多い場所だからこういう現象が起きる。
これが普通の聖気を認識出来ない人のことだな。
じゃぁ認識出来る人は何が出来るかというと、霧を操り伝承の様に病気を治したりも出来るし、怪我も治せる。
普通の人が必要最低限しか聖気を吸収出来ないのに対して、認識出来る事で自由に吸収したり、放出したり出来るようになるんだ。
ぶっちゃけて言うと死んでなければどんな状態でも治すことができるっていうとんでも能力で生き物に対しては万能と言っていい能力だ。
で、今述べた事は他人に対しての効果で自分に対しては更に凄いことが出来る。
さっき試した右手のように若返ることが出来るんだが、それはただ吸収しろと念じた場合で、効果は自分の最盛期の身体になるだけ。
だけと言っても破格の能力何だけど、もっと凄いのはそこにこう変われっていうイメージを載せて念じると、イメージどうりに変われるんだ。
細胞から創り換えて全くの別人にもなれるし、細胞から創り換えるってことは不老不死に近いんじゃないかな?
意識があって即死じゃなければ治せるんだから。
長々と説明したがだいたい聖気がどういう物か解ってもらえたと思う。
そして俺はどういう能力であれ、力が使えれるようになった時、自分は何をするか?って事をずっと考えて来たんだ。
それは、
「正義の味方や、ヒーローになるんだ。」
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