第5話 高校中退とホームレス生活

家に帰らない、学校に行かない、住むところは友達の家とか、いつもの集まりの人の中の誰かの家に行く、そうやって暮らしていた。


その時、私は18才。


まだまだ子供だよね。


そんな私をいつもの集まりの人の中の人が拾ってくれたんだ。

男3人で良くつるんでいた人たち。


皆で集まって遊んでいたけども、人数も割と多いものだから、派閥とかできるのだよね。

その派閥が5つくらいに別れていて、その中の一つの派閥にいる人だった。


2才年上の20才の人。


外見も良い人で、皆にすかれている人だったけども、結構無茶苦茶な事をやっている人だった。


その人に、高校は卒業するべきだ、と言われて学校に行ったんだけど、学校についたら、生活指導に即呼び出されて、生活指導と大喧嘩!そのすえ殴ってしまって停学処分。


生活指導が怒った内容としては、私が悪いわけでもなかったみたいだから、親の所に校長先生と生活指導の先生が謝りに来たんだけど、親ももう私が学校に行くと思っていなかったから、「もう行かないと思います」的なことを伝えたみたい。


結果、高校中退なのか、卒業なのかいまだにわからないのだよね。


この頃は、家出してから少し気持ちが落ち着いていて、親には居場所というかこの地域にいるっていうのは伝えていた。


それで、私を探す事はしなくなっていたね。

最初は凄く探してくれたらしい。親はありがたいね。


其れで、その20才の男性の家で一緒に暮らす事になるんだけど、一緒に暮らすまで少し空白の時間があって、その間は公園のベンチとかで寝泊まりしていた。


お風呂とかは、友達の家ではいって、泊まる事までは無理だったので公園で泊まるという感じ。


それでも、夜の街って不思議なもので、友達と呼べる人がどこかにいるものだから、怖くなかったし、当たり前のようにその暮らしになれていっていた。


その頃も、シンナーもやってたけど、薬物にも手を出し始めてたね。

そんな感じだから、怖いものなんてない!っていう感じで過ごしてた。


人生で一番、落ちていた頃じゃないかな~。

今までの人生の中で人間やめてるし、家はないし、お金はないし、スラム街に住む少女の状態だったね。


よく生きてたよな~って思う。

仲間外からたから生きているのだろうけど、一人だったら人格崩壊していただろうな。


それでも、やっている事は人間以下の事だし、今は反省しているよ。

警察に捕まらなかったのは、本当に運が良かったんだと思う。


財布の中に違法薬物が入っている時に、恐喝未遂で警察に捕まったんだけどさ、とっさに財布を、その時の20才の彼に、「借りてた財布返すね!」って渡したら警察は疑う事無く調べなかったものだから、セーフ!!


世の中、そんなもの。っていう感じだね!

彼も機転がきくものだから、「借りてた1000円返すな!」て、警察署からの交通費がある様に渡してくれるという、段取りの良さ。


そうやって、ずるく生きてきたんだよね。

よく、生きてくれたなと思う。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る