第3話 高校2年生
高校2年になり、彼とのお付き合いも順調に進んでいた。
彼のチームの仲間のライブを見に行ったり、夜に皆で集まって騒いだり、楽しい日々を過ごしていた。
この頃は本当に幸せだったと、今思い返せば思う。楽しかった。
この頃のままずっと幸せで楽しい生活をしていたかった・・
お付き合いをしている彼の交友関係の繋がりで毎週金曜日の夜に、その頃界隈では有名であったパンク好きな人が集まるチームの集会に顔を出すようになっていた。
地元の盛り場では割と有名人になってしまう道への第一歩だったね。
チームのリーダーの名前を出すだけで、夜遊びしている皆の対応が良くなる位、有名な人との出会いとなり、繋がりを持つようになっていった。
それがどういう意味を持つのかもわからない。ただ楽しいから一緒にいる人たちになったの。
ただし、チームではシンナーやドラッグは禁止!喧嘩は売られたらいくらでもする!というスタンスで、小さないたずらで喧嘩をしたりしていたころよりも、喧嘩の内容も過激になっていった。
暴走族の集会に突撃して、集会荒らしとかもしてたね。
後に、この行動が新聞の一面を飾る事になったんだけどね。
それが、当たり前の事である様に感じるまでに時間はかからなかった。
毎週金曜になると盛り場にありゲームセンターで皆で集まり、そこでオールナイトでゲームや喧嘩に明け暮れるという習慣が身についた。
オールナイトしても元気なのは若い証拠だったよね。
やっている事は酷い事もあるけども、その頃の私にとっては大切な仲間であり、楽しく仲良く過ごしていた。
反社会勢力にある方たちや、暴走族の方たちは私たちの事を目に敵としてた。
そのため、そちら関係の方と喧嘩になる事も多々あった。
これも、のちにはその道の関係の方との繋がりや、国際的な恐怖を味わう事にもなるんだけどね。
あの頃はそのような事であっても何も怖くなかった。
人を二度と外出が出来ない様に痛めつけたりしても、怖くなかった。
人を痛めつける事への喜びを感じるようになりました。
相手が死なない程度であれば、どれくらい殴ろうが蹴ろうが、凶器を使おうが、悪いという気持ちになる事がなかった。
今考えるとすごく怖い事だよね。人一人の人生を狂わせることを何度も行っている訳なので、罰が当たりそうだよ。
そんな事も考える必要のない仲間たちに囲まれていたので、その仲間といる事が何よりも安心であり、その時に傍にいてくれる彼がとても頼もしく感じた。
今思えば感覚がおかしいよね。
彼は、女は喧嘩をしなくても良い。警察に捕まる様な事はしなくても良い、というけども、人を痛めつけている自分が最高に気持ちよかったからやめれなかったんだ。
今思うと少しだけサイコパスな部分は持っていたかもしれないね。
人を人と思う事が無く、外出不能にさせるまで追いこんだりしていたんだから、ちょっとその頃は頭がおかしかったのかも。
それとも、若さだったのかな?
でも、楽しいだけの日が続く事なんてないからね。
次第に、日々はくるっていくの。
この頃は、高校にも単位を落とさない程度にしか行かなくなっていた。
学校に行かずにパチンコや競馬に行く日々を続けていました。
もちろん、学力は下がるし、素行の悪い生徒として生活指導にマークさせるようになってた。
幸せだったし楽しかったけど、この頃から徐々に何かが壊れていた。
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