第44話 戦い、そして

「何本気出してるんだよ」とバーボン。


「いやぁ、謎解けたと言われてさ、つい」と

アスティは言うと

「審議はないだろ!審議は!」と焦る。


「ちゃんと心臓は外したぞ!」とも・・・

言い訳をする。


勝者アスティ とバーボンは宣言した。

「てめえ!早くダーリンを回復しろ!」と

ダンを蹴飛ばす女性。

その名もルエダ。


バーボンも手伝い事なきを得る。

リスボアが気が付いたのを見ると

アスティは近づき言う。


本当に分かったのか?と。


「多分、気合いだ。強い心。」

とリスボアが言うと


「うーん。近いようで近くない。

 40点だな」とアスティ。

リスボアはキョトンとしている。


「お前は俺が鍛えてやる」と言うと

剣をリスボアの前に置く。


「折っちまった詫びだ。受け取れ」


リスボアはあわてて剣を取り

片膝をついて剣を両手で持ち

顔の前に真っすぐ立てる。


「なんだそれ、アニメの見すぎだ。

 そんなことはしないでいい」と

言うアスティ。


リスボアは「兄…目?」と

キョトンとし、


「いえ!俺はアスティ様を兄ちゃんと

 見ていない!」


「兄ちゃんを見る目。略してあにめ」

爆笑して言う美香。

「親子だな」とアスティ。

「あぁ、親子だ」とバーボン。


そして全ての戦いが終わる。

全員が集まる。


「すみませんが、この体。

 どうにかしてもらえませんか?」

とユキツー。


「マジでお願い」と懇願する美香。

「しかたねぇな、俺が直してやる」

とアスティは言う。


バーボンは美香の肩を叩き言う。

「大丈夫だ、ああみえてアスティは

 モデラーだ」と。


美香の頬を涙が伝う。そして言う。

「よかった・・・。アスティが

 ヲタクで。」と。


「よし!全員解散!」と

非常に短い閉会の挨拶をするアスティ。


「短いな・・・」とバローロ。

「疲れてるんだろう。年だし」とダン。


そしてダンの体は吹っ飛んだ。


本当に何もないのね、と

家に帰りながら言う美香。


言ったじゃねえか、何もないって。

と言うダン。


「ねぇ、私さ、リスボアと1年間

 無銭飲食できるんだけどさ。

 私とリスボアが頼めば全部

 無料なのかな・・・・。」と美香。


全員が足を止め美香を見る。


「天才現る」と。


「でもさ、出来なかったら?」と

リスボアが言うと


「ゴネろ。俺は学んだ。今回の戦いで。」

と真剣なまなざしのダン。


そして家につき全員が支度をして

家の前に集まる。


「よし!行こう」と美香が声をかける。


そして居酒屋のドアを開ける。と

何故かアスティが居て言う。


「こんなことだろうと思って

 貸し切ってやった。思いっきり

 飲んで騒げ」とも言う。


そして美香の掛け声で

全員がプロージット!

・・・の10数分ほど前


バーボンとジェニエーベル、ダンとバローロ。

そしてリアスは歩きながら密談する。


「5人ですか!?そんなに・・・」と

驚くダン。

「それでも足らないくらいだ」とバーボン。

そして続ける。


席順はこうだ。と。

作戦は扉が開いたと同時だ、速攻だ。と。


全員が扉を開けて中に入ると

ジェニエーベルはルナティアを誘い

一番右奥のテーブルへ。


そして笑顔を見せてバーボン、リアスが

笑顔で同行する。

その後ろの席にダンとバローロ。


ルナティアが壁を背に座る。

その横にグラーブ。5人が絶句する。

が、「壁に背を向けて座りやがった!」

と心の中で思う。


しかしすぐにバーボンは小声で言う。

「許容範囲だ」と。


そして男3人がルナティアの正面へ

密になって座る。

旨い具合にダンたちの後ろに

アスティ達3人が座る。

リスボアと・・・ルエダがいるし。


その横の大テーブルにはスコティ達。

ソミュールとシャルル。そしてエルセブン。

・・・チェスキーも何故かいた。


そして左隅のテーブルに美香とウォッカ、

もちろんテージョも座る。

そこに、居るのが当たり前のように。


「まずは配置完了だ。」と小声でバーボン。

「さすがです。」と小声でジェニエーベル。


そして、時は

美香のプロージットの瞬間に戻る。


「何3人で引っ付いて座ってるのよ」

とルナティア。そう言うとバーボン達の

後ろを見ようと体を右に傾ける。


バーボン達3人は体を左に傾けて言う。

「そうですか?こんなもんですよ?」と

ジェニエーベルは額に少し汗。


その後ろのダン達はバーボンの

背を見ながら体を右に傾ける。


ダブルでクロスブロックだ!と。

わけわかんないが・・・。


「なによ、見えないじゃない」と

今度は体を左に傾け奥を見ようとする

ルナティア。


男3人は体を右に傾け視線をブロックする。

バーボンが肘でジェニエーベルを突く。


「いやいや、乾杯の合図もあったことだし

 飲みましょうよ!そ、そう!リベンジ

 しちゃおうかな!?あは、あははは」

とジェニエーベル。


「あら!やっちゃおうかな?」と笑いながら

ルナティア。


そう!これは指揮官バーボンによる

【ルナティアがウォッカをみちゃだめだ作戦】

であった!


「でどうなのよ?復興の方は」と

ルナティは一気飲み。

「ぼちぼちですよ。あ、噂を聞いて

 400人くらいが来ましたよ」と

一気飲みをするジェニエベル。


ジェニエーベルの捨て身の戦いが始まった。


「そういえば親方とサモスは?」と

体を戻しダンは言う。

「あぁ、美香とリスボアの折れた剣を持って

 鍛冶屋に向かったよ」とバローロ。


「ショックだったのかな。渾身の造りの

 激レアで出来た刀を折られて」とダン。

「どうだろうなぁ、

 あれは折れたというより斬られた

 って感じだったからな」とバローロ。


「しかしアスティ様のアレをよく

 リスボアは剣の刃の部分で受けたな」

とバローロはリスボアを見ながら言う。


「ぶっ!」リスボアを見たバローロは

つまみの緑色の豆を吹いてしまった!

・・・そこには!


リスボアに「あ~んってして?」と

肉を食べさせているルエダが居た。









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