第16話 アルゲー王国に来たのだが…
国境！
それは、ある意味国の姿!
そして、中世社会では砦は王国の威信!
だが…
キャッサバ帝国の隣の国…
アルゲー王国の国境砦は無かった…
アルト
「アレ? 道間違った? おかしいな…」
ミーナ
「あ!村があります!聞いてみましょう!」
村人A
「そうだよ、ここは………
アルゲーだったかな？そんな名前の王国だよ!」
村人B
「おめえさん達は、今からあの王都に行くのか?
やめとけ！やめとけ！
税金だって言って、金を略奪されるだけだ!
この100マール（100円）パンが、王都だと2500マールだぞ!
暮らせる訳がねぇ！
だけど王国は、住むところを強制するから、俺たちは逃げて来たんだよ!」
恐ろしい、話が出てきたな。
だけど…
元の世界に帰るためには…
そんな事を思いながら、野良馬を捕まえて王都に全速で向かうことにした。
夜間…モンスターが襲って来るが、スキル［守るもの］の派生スキル［自動攻撃結界］を起動して、急ぐ！
それは、村に一番最後に逃げ込んだ家族が言うには、反乱が起こったらしい!
おい…
また丸焼けに…
なってた…
朝日に照らされた、焼かれたボロボロのレンガ造りの城だったもの…
生き残りの、人がいたので聞くと…
ハァ？
反乱軍は、惨敗した?
じゃあなぜ?こんな事に？
その時、スキル［守るもの］が反応する!
誰か!俺達の会話を聴いている、敵がいる!
聞いてみた。
アルト
「え？では…まさか…聖国を侵攻したのか?」
全く的外れのおバカを装う質問だ!
あの、金をかけた軍隊の聖国を侵攻しようなんて国はいないと、あの連合軍すら行っていたが…
現実は…
生き残りの男
「そうだよ! あの王様…
聖国に、侵攻したんだよ!
で!結果はこれ!」
うん？
あ!
いました!
物陰に隠れた暗殺者！
聖国の暗殺者だな!
しめしめ！
ミーナに合図を出す!
ミーナも、ウィンクを返してきた。
アルト
「なんてことだ!
このままでは！このままでは!
聖国の王と聖女も、あのドアホのせいで死ぬことになるぞ！」
思いっきし、叫んでやった!
暗殺者さん、短剣を持っているが俺の後ろであ然としていた…
暗殺者A
「オイ!貴様! どういうことだ! 言え!」
暗殺者B
「こいつの命が欲しければ!…」
ミーナに、短剣を突きつける暗殺者B!
アルト
「その、短剣は聖国方ですね。
久しぶりですね。魔王城以来ですか!
どこか、座りません?」
暗殺者A
「お前は…冒険者アルトか！」
アルト
「ええ、聖国の陣営の方ですか。
ハァ…警告に来たけど間に合わなかった!
もう…残るは、聖国の王様と聖女様だけ…
なんてことだ…」
暗殺者A
「どういうことなのだ! 言え！」
アルト
「王達が神の契約に違反したために、この世界は終わります!」
暗殺者B
「ハァ？ オイ!どういう事だ!」
生き残りの男
「なんだって!」
アルト
「しかし、ポーンコツ253世は逃亡!
そして他の王は死亡…
残るは、聖国の王様と聖女様だけ…
全ての責任を取らされてしまう聖女様!
あーーーーーー!」
生き残りの男？
「嘘を言うな!後二人の王は!どうなったのだ!」
アルトは黙って、映像記録を見せると…
暗殺者A
「なぜ?世界は終わる!」
アルト
「このままだと、食べ物が無くなるからだ！
勇者召喚してから、作物が取れなくなった!
マナポーション（MP回復材）の原料のマナ草が取れなくなった!
だから、魔力による促成栽培すら不可能になった!」
暗殺者B
「貴様!何をしっている!」
アルト
「ここまで、国が滅ぶほど作物が取れない状態だと、いくらなんでも勇者召喚の儀式が原因だとわかるぞ！
だから、余計に反乱が起こる!」
生き残りの男？
「元に戻す方法は？ どうすれば、作物が取れるようになる?」
アルト
「今まで、集めた資料からの結論を言うけど、
いいか？（グー！）」
お腹が鳴ってしまった。
徹夜で、スキル使っての移動だったからな。
暗殺者A
「聖国に来れるか?」
アルト
「いいよ! 俺も聖女様に話がある！
魔王戦の前に、全ての民が見たあの夢の事で、聞かないといけない事がある。」
つづく…
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