第15話 キャッサバ帝国の崩壊

 アボカド帝国の崩壊後、アルト達はアボカド帝国の隣のキャッサバ帝国に来ていた。



 食料の値段は、ポーンコツ王国の3倍!


 この国は…


 どういう国だと言われても困る国だ!


 特徴が無い!


 一言で言えば変な国だ!


 命を大事に!なんてデモをしながら、そのデモ隊が殺人強盗をするとんでもない国だ!


 生物兵器なんて作っているのも、この国だ!


 この国に召喚された勇者達がバラしていたが、疫病に感染させたゴキブリを3000万飼育しており、それを敵国に放つらしい!



 宿を確保すると、帝都中に警報発令がされた!



 ウィーン!


ウィーーーーーーン!


ウィーーーーーーン!


そして、ドーーーーーーーーン!


派手に城門が吹っ飛んだ!


そして、宿から見える城が、恐らくエクスプロージョンだと思われる魔法攻撃を受けていた!



そして…



ドーン!


城の横の白い豆腐ハウスが爆破されたときに、


中から出てきたのは…


ゴキブリの大軍だった!



ミーナが、目を丸くして見ている!


俺もだ!



ハ!



やばい!


急いで、宿の部屋に結界と虫除け結界を何回も張る!


虫除け香も炊く!


ミーナが、森ではよく見ますよ!


まぁびっくりしましたが!


なんて言うから、勇者達が言っていたことを言うと、すぐに虫除け香に、火をつけていた。



大通りを埋め尽くすゴキブリの大軍…



反乱軍も、政府軍も飲み込んでいく…



茶色い濁流が、人を飲み込んでいく。



3000万匹とか、言っていたが…


3000億匹では?



そして、このゴキブリをエクスプロージョンで焼き尽くそうと、反乱軍と政府軍が攻撃を始める!



ドーン!


ドーン!


ドーン!



アルト達は、移動式結界に切り替えて、虫よけ香とを持って、宿の地下施設に移動する!


いつ、宿がエクスプロージョンで破壊されるかわからなくなったからだ。


ゴキブリの濁流が収まらない!


おかしい!



いくら何でもおかしい!



意を決して、外に出た!



そこは、地獄だった…


アルト

「ミーナ!俺の背中にしがみつけ!


スキル[守るもの]発動!


[守備結界・強]起動!」



これだけは、後で疲れるから使いたくなかったが、このゴキブリの濁流は絶望的だ!



ゴキブリを、ウオーターウォールで流してなんとか前に進む。



なんとか、城壁の上にたどり着いた。



アルト

「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…


疲れたな。」


ミーナ

「アルトさん、あれ…」



それは、白いキャッサバ帝国の城が、茶色になって…そして、火が付いていきゆっくりと燃えて行く光景であった。


そして、それは帝都を茶色に染めあげたモノに着火していき、帝都はゆっくりと燃えていった。



逃げ出そうとする飛び立つ茶色い虫は、帝都の結界に阻まれて、落とされ火の燃料となり…


その火は、夜を赤く染め次の朝にやっと、鎮火した。



城壁の上で、起きた二人は炭となった街を見て、あ然とする。



ここまで、焼けるか?



それは、錬金術士の都と言われ、錬金術士でなければ人ではない!と、商人たちが罵倒され、


疫病が、流行れば治りもしない薬を高く売りつけ!そのことに講義すると、ポーション市場などを介して圧力をかける、とんでもない迷惑錬金術帝国の…




燃えカスだった…



朝食を済ませて、すぐに城を目指す!



資料が、残っていたなら確保しないと!




だが無情にも、風が吹いた途端灰となって…


城だった物が、吹き飛んでいった…


何の材料で、出来た城だったのか?

わからない…



残ったのは、地下室の跡…


マップスキルにも、反応無し…



帝国の神殿は?



建物の中は真っ黒だった…何も収穫なし…





帝都の生き残りが、5人から7人位だった。



聞けば、地下錬金術資材備蓄倉庫番だったらしく、大型金庫だったので助かったらしい。



食料品を、渡すといろいろと聞いてきたので、話し出して隣のアボカド帝国の滅亡の事も言って映像を見せると、びっくりしていた。


勇者召喚の事を聞くと、やはりアボカド帝国と同じく単なる円だったらしい。



もともとは、しっかりとした魔法陣だったがこの帝国の錬金術士が、模写をして異界から変なモンスターを呼び込んだ事から、今の単なる円になってしまったんだと…



うわ〜



そしてアルトは、隣のアルゲー王国に向かうことになった…




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