第4話 王達の誤算!その1

 我は、ポーンコツ王国の偉大なる王!


 ポーンコツ253世である!


 だが、今は逃亡中である!



 しかし!それは策略なのだ!


 創世の管理者様が、討伐せよと命令された魔王との戦争にで、戦費調達をするために聖なる税金を作った!


 50%だ!!安いだろう!


 所得税と、消費税10%に、健康医療税と、新聞税!で、総収入の40%を税金として納めさせていたが、ブラス50%で90%の税金を取ってやった!



 もう、笑いが止まらないくらい、

 金貨がザックザク!


 だが、あの国民ども!

 俺等を睨みだしやがった!


 生活困窮?


 不景気になった?


 知るか!


 不景気なんて、

 お前たちが言うから不景気なんだよ!


 「景気がいいです!好景気ですね。」を、

 朝起きて100回唱えろ!


 そんな、法律を作ろうと慈悲をかけてやろうとすると…


 側近の奴が、あの召喚した勇者から、こぼれ落ちた冒険者に支払う、魔王軍討伐・魔王討伐報酬のカウントがもうすぐ1兆になると言い出した!


 ハァ?


 今は、かなり金を使い込んだから5000兆しかないぞ!


 オイ!


 使い潰して、戦死させる計画ではなかったのか?


 なに??魔王軍幹部を倒した途端に、報酬額が、跳ね上がりだしただと!


 そんなに強かったのか!あの冒険者アルトは!



 1マールすら、出したくない!


 こうなったら、

 創世の管理者様に頼むしかないぞ!



 だが、創世の管理者様が…


 捕まった? 討伐された?


 エーーーーーーー…


 やばくない?


 そこで賢き我は、国民の目を覚ますとんでもない計画を立てる!


 

 まず、王城を出る!



 そうすると、政治が出来ない愚民達は混乱する!そして我が、いかに賢王だと気がつく!


 そこへ、あの冒険者が帰ってくる!


 それまでに流した、渡さなくていいのが当たり前の報酬を、スキルなどで渡すように強制したから、賢王である我が城を出たとデマをスパイを通じて流す!


 あの冒険者なんぞ、攻められたらいいのだよ!


 


 そして、我が王都に帰還して国民は涙を流して喜び、あの冒険者は反省して涙を流してタダ働きをする!



 素晴らしい計画だ!




 だが、あの冒険者が王都に帰還してもう…

 一週間経ったよな?


 どうなっている?



 いつまで、我に野営をさせるつもりだ!


 スパイが帰って来たのだが…



 なんだって!


 臨時政治が出来て、

 うまく機能しているだと!


 なぜだ!

 あの冒険者が入れ知恵しているだと!



 クソーーーーーー!


 だが、もう野営は限界だな。


 こうなれば、隣の公爵領に行くか!




 だが、それがとんでもない事態を起こす事になるとは、その時王は思ってもいなかった。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る