第3話

二日目の朝、さて実験開始だ。


イヤフォンなしでラジオ体操第一をかけてみた。


チャン、チャカ、チャン、チャン♪


最後まで寝たまま。ちっとも起きてはくれない。


かーなーり深い眠りらしい。


俺は健康的に朝の支度に取り掛かれた。


反応ないのはちょっと寂しい。


☆☆


二日目の夜


「おやす……」


先に寝ている。


部屋が明るくても寝れるのか。


さらにさらに心配だ。


「おやすみ」


額にkiss。


明日にはボリューム最大でしかならない目覚ましをセットした。


これなら起きれるし、学校だって1限からバッチリだぜ。


三日目の朝、ジリリリリ。


特大目覚ましの効果は抜群で俺は飛び起きた。


どうやら隣人さんも起きたようで、包丁とまな板の音が響く。


いつもより、3倍増しの生活音である。


流石に近所迷惑だったな。


反省する事しばし。


手の甲にピリッとした痛みが。


「お早う、ロミリン」


同居して3ヶ月は天使かというほど可愛かったのに。


悪い子だ。


お仕置きが必要なのかもしれないな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る