第2話 ソフィアside

私は前世、レラ・エイムというピュシス帝国の聖女、兼皇女だった。


この国は5歳になると教会に行き神、または神獣、天使、精霊から加護をもらったか調べる


「なんと!新生神、刑罰と守護を司るエステレラ様の加護とは!」


エステレラ様から初めて貰った加護の人間として聖女となった。

最初は幸せだった。

皇太子と婚約するまでは……


「レオンさまぁ〜♡」

「なんだい?リリアナ」


リリアナ男爵令嬢。

容姿端麗なことから人気があり皇太子もリリアナに惚れていた。


そして彼女はピュシス様からの加護をもらったということで大聖女として君臨した。


……けれど彼女の加護はピュシス様じゃなかった。


エステレラ様の加護が告げたのだ。

彼女が契約したのは大罪の天使。


堕天使だと……。


でもなぜ?一体どうして?あの水晶に問題が?


「お待ちください!彼女の加護はピュシス様ではありません!」


「なっ!何を言っているんだ!」


それから私は自分が大聖女になれなかったから

そして私は聖女ではないというデマがまわり始め、その噂が悪い方向へと行き、私は火炙りの刑になった。


そしてその時、リリアナは笑っていたのだ。


彼女はわかっていたのだ。堕天使の加護だということを。


その時に声が聞こえた気がした。


「何故だ!あの水晶は貴方が創った物でしょう!」


「私にも分からないのよ!私は彼女に加護など与えていない!ましてや、堕天使からの加護だなんて…。水晶に異変が起きるなんて」


「ピュシス!ダメです!今、エステレラに声は聞こえやしない!」


「レラ!ダメだ!死んではダメだ!クソッ!何故加護が効かない?!私が力不足だとでもいうのか?!」


その声は男か女か見分けがつかない声だった。


ああ、この人は…

そこで私は死んだ。

そう思ったら私は転生していた。

ソフィア・ローズ公爵令嬢として。

正直今回の人生とはいえなかった。

兄も父とは一度も会話したことはなく

母は寝込み、メイドは私を放置。

唯一世話してくれたのは乳母でもあるマリーだけだった。


「マリー、私には見方が少なすぎる。私に何かあった時きっとあなたも大変なことになるわ。だから…」


「いいえ。私は貴方様のお側から絶対に離れません」


私は今世も前世のようになるんじゃないかと不安だった。


そしたらマリーが奴隷を買取りましょうと言ってきた。


私達は奴隷商会へと向かった。


「ようこそおいでくださいました!」

「今世も変わらないのね。奴隷制度」


その時とある子と目が合った…と思ったらその子は目が開いていなかった。


その子は私を見て驚いていた。







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悪魔で天使な私は人間として過ごす ぷいぷい @08035845717

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